がんばって節約をしていても、なかなかお金が貯まらない。そんな人は、古い常識にとらわれた間違った節約をしている可能性があります。(『教育貧困にならないために』川畑明美)
ファイナンシャルプランナー。2人の子どもと夫婦の4人暮らし。子育てをしながらフルタイムで働く傍ら、投資信託の積立投資で2,000万円の資産を構築。2013年にファイナンシャルプランナー資格を取得。雑誌を中心に執筆活動を行う一方、積立投資の選び方と積立設定までをマンツーマンで教える家計のコーチング・サービスを展開している。
コロナ禍で除菌系の支出が多くなった
「どんなにがんばっても貯金できない」
そうおっしゃる方ほど、何にお金を使っているのかを調べていただくと、何に使ったのかわからない「使途不明金」が多い傾向にあります。
特にコロナ禍で「除菌」関連の支出が多くなっているようです。
基本は、手洗い・うがいです。外出時にエレベータや手すりなどを触った場合は、その手で髪の毛や顔を触らないこと。
目的地に到着したら、設置されている消毒液で除菌したら大丈夫です。
日用生活品は手取り月収の2〜2.5%が目安
チリも積もれば、家計を圧迫します。
お金持ちと言われる人ほど「予算の範囲内で生活する」ことを心掛けています。
日用生活品は、手取り月収の2~2.5%が標準です。それ以上使っている場合は見直しをしてくださいね。
やってはいけない節約もある
また、間違った節約をしないようにしましょう。
書籍や参考書を図書館で借りる方がいます。特に参考書は、借りたものだとアンダーラインも引けませんし、書き込みもできません。購入した方が勉強ははかどります。
またビジネス書などの書籍も、基本的には購入することをお勧めします。それは何度も繰り返し読まないと定着しないからです。一度読んだだけで満足してしまっては、書籍の価値を十分に活用できません。
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節約術もアップデートが必要
そして、家電品も古いものを使わないようにしたいですね。
壊れるまで家電商品を使うのは、古い常識の節約です。特にトイレの保温便座は、古いものは節電機能が付いていないので気を付けてくださいね。節電機能があるものと無いものの差は、年間1,242円にもなるとの試算もあります。さらに、フタを閉めるだけでも年間942円の節約になります。
やるべき節約とやってはいけない節約を意識してくださいね。
お金の使い方は、ほとんどが「習慣」です。ひとつだけでも良いので、無駄使いの習慣を変えてみましょう。
『教育貧困にならないために』(2020年12月7日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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