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概況からBRICsを知ろう 上海総合指数は小幅に値下がり、対中制裁の余波が警戒される流れ

【ブラジル】ボベスパ指数 117857.35 +1.47%
16日のブラジル株式市場は続伸。主要指標のボベスパ指数は前日比1708.72ポイント高(+1.47%)の117857.35で取引を終了した。115495.8から118178.4まで上昇した。

前日の終値近辺でもみ合った後は上げ幅を急速に拡大させ、引けまで高値圏で推移した。新型コロナウイルスワクチンの早期導入期待が高まっていることが好感された。地元メディアによると、当局が2月中旬にも新型コロナワクチンの使用を承認するという。また、ブラジル政府が中国製薬大手から4600万回を購入する予定だとも報じられた。外部環境では、米与野党指導者が追加経済対策をめぐる協議で大きく前進しているとの報道が好感された。

【ロシア】MICEX指数 3269.95 +0.67%
16日のロシア株式市場は3日ぶりに反発。主要指標のMOEX指数は前日比21.84ポイント高(+0.67%)の3269.95で取引を終了した。3242.70から3275.68まで上昇した。

終盤はマイナス圏に転落する場面もあったが、引け間際に再び買い戻された。原油価格の上昇が資源セクターの支援材料。また、欧州市場がおおむね堅調だったことも買い安心感を与えた。一方、MOEX指数が引き続き過去最高値水準で推移しており、過熱感からやや伸び悩む展開となった。

【インド】SENSEX指数 46666.46 +0.87%
16日のインドSENSEX指数は4日続伸。前日比403.29ポイント高(+0.87%)の46666.46、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同114.85ポイント高(+0.85%)の13682.70で取引を終えた。

終始プラス圏で推移し、終盤に上げ幅をやや拡大させた。外国人投資家(FII)の買い継続が支援材料。また、前日の米株高を受け、インド市場も買いが先行した。ほかに、インド経済が2022年に2ケタ成長するとの見方や48%の国民が向こう数カ月の支出を拡大させる予定だとの調査結果も好感された。

【中国本土】上海総合指数 3366.98 -0.01%
16日の上海総合指数は小幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比0.25ポイント安(-0.01%)の3366.98ポイントと続落した。

対中制裁の余波が警戒される流れ。指数算出会社のMSCIは15日、米国防総省が中国人民解放軍が所有、または支配していると見なされる中国企業のリストを更新したことに絡み、一部株価指数の組み入れ銘柄から中国企業株10銘柄を除外すると発表した。これまでにFTSEラッセル、S&Pダウ・ジョーンズ、ナスダックが同様の措置を発表。市場では、MSCIの対応による影響が最も大きいとして、その動きに注目が集まっていた。投資資金が流出すると不安視されている。ただ、下値は限定的。中国の政策に対する期待感を支えに、指数はプラス圏で推移する場面もみられている。

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