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イクメンよさらば!子育ては親本人が楽しむだけでいい

「子育てって本当に大変!」。イクメンブームに煽られたお父さんの苦労話、最近よく耳にしますよね。でも、人気の無料メルマガ『ビジネス発想源』の著者・弘中勝さんによれば、ある1つのコツをつかむだけで、とても楽しくなるそうですよ。

圧倒的に面白がる

近年のイクメンブームで、雑誌などではパパの子育てノウハウのような記事がやたらと多くなりました。

でも、特に父親の場合は、「子育ては想像以上に大変だ」と心配したり「子育てをもっと楽しもう」と義務的に思ったりする必要は、全くないと思います。

最適なコツがあるとすれば、一つです。

「子どもよりも圧倒的自分面白がる」ということです。要するに、独身時代に自分の趣味にハマったように、自分が面白いと思うものを自分だけが面白がっておけばいいのです。

 子どもが喜ぶもの、子どもが面白がるものを探して自分がその目線に降りてあげる必要はありません。

子ども向けの職業体験施設のようなものを探して他のパパママの行列に並んで体験させる、みたいなことをわざわざ考えなくてもいいんですね。

例えば自分がドライブが好きならば、好きなだけドライブをすればよくて、子どもを連れ回せばいいのです。

ただし、重要なのは「圧倒的に面白がる」ことです。子どもは大人の趣味には興味がなさそうですが、実を言うと「誰かが圧倒的に面白がる」ことには何かと興味が向きます。

ドライブが好きだからといってただ黙々と助手席に乗せているだけだったら、もちろん子どもは退屈します。

しかし「圧倒的に面白がる」人は、運転していること自体がものすごく面白いから、運転中も車のメカニズムや外の風景などを、何が面白いのか事細かに説明するのです。

ずっと話しているから話題が豊富なので、その中の何か一つは子どもが食いついてきます。

「僕も大きくなったら運転したい」とか、「窓を開けたら涼しくて気持ちいいね」とか、「サイドブレーキって何?」とか、何かしら感じてくれるのです。

そういう頭が働かない子であっても、少なくとも、何かに詳しくて楽しそうな父親は輝いて見えるのです。

私は夕方に保育園に子どもを迎えにいきますが、いつも4歳の長男が何も文句を言わずに私に歩いてついて帰るので、クラスメイトのママさんたちが不思議がってました。

「歩くのヤダ」とか「帰りたくない」とか駄々をこねることがよくあるから自転車やベビーカーを使っているけれど、弘中さんはいつも徒歩で帰っていてなぜ子どもが素直に歩くのかが不思議、なんだそうです。

これは別に大したことではなくて、うちの子も駄々をこねてはいましたが、

私が完全に無視をしてきただけなのです。

無視というのは、悪気があるわけでも駆け引きをしているわけでもありません。

私は小さな頃から、「手遊びと道草の天才」でして、何もないところでも勝手に楽しみを見つけて一人で面白がっているのです。

子どもが駄々をこねるとそこから動きませんが、の間に私は、道端の小石で模様を作ったり、ネコジャラシでバルーンアートを作ったりし始め、

「泣き終わったら呼んでね」と勝手に遊んでます。

すると、子どもは泣いているのを忘れて 「面白そうだけど何やってるの」と寄ってくるし、他の子供まで「なになに」と集まってきます。

子どもを風呂に入れるのも、靴を履かせるのも、別に「早くしなさい!」と叱らなくてもよくて、どっちが早く服を脱げるかを競ったり、
靴をバラバラにして靴合わせゲームにしたりして自分が楽しんでいれば、子どもは勝手についてきます

「叱って早くさせる」のではなくて、「早くしないと楽しみ損ねちゃう」と思わせるぐらいに、圧倒的に面白がればいいのです。

そしてまた、これはビジネスでも応用できるのが面白いところです。

お店や商品を一生懸命に宣伝するよりも、自分たちが「圧倒的に面白がる」と、何も宣伝しなくてもお客様の方から「楽しそうだけど、何?」と寄ってくるのです。

「何か知らんが、すっごく楽しんでやがる」ということが分かると、人は何かと気になってくるものなのです。

 

【今日の発想源実践】(実践期限:1日間)————-

世間への体裁などは全く考慮せずに、社員たちで「自分たちが圧倒的に面白がる」ことができる企画案を考えて、ノートにまとめる。

image by: Shutterstock

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