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ただのカレーじゃない。脂肪を分解、太りにくくなるマターカレーとは

大豆に含まれるイソフラボンは、認知症予防や美容に大きな効果があると言われています。毎回ためになる情報を無料で配信してくださる『一石三鳥健康メルマガ』では、イソフラボンの美容効果を最大限に引き出すメニューを紹介、さらに女性に優しいながらもあまり知られていないスパイスも取り上げています。

大豆 ~英語編~

老化という文字に実感が伴う年齢になってきた身には、「イソフラボン」という言葉が若いとき以上に魅力的に響きます。大豆には女性ホルモンの一種であるエストロゲンに似たイソフラボンが含まれているのは有名ですね。それだけではない、大豆の栄養成分を効率よく摂れて、かつ美容効果絶大なメニューをご紹介します。

Tofu Matar(Tofu cooked with green peas)

カレーです。えー、カレー? と思われたでしょうか。簡単でありながら、こんなにも美容効果の高いメニューを、皆様にはもっと積極的に食べていただきたいと思います。ここに掲載されているのは、マターカレー(mater)というカレーのレシピです。本来は、グリーンピースとカッテージチーズをつかって作りますが、ここではチーズの代わりに豆腐が使われています。

まずはじめに申し上げたイソフラボンについて、皆様に悲しいお知らせがあります。イソフラボンをたくさんとろうとして豆腐を食べている方は、残念ながら効率よく摂取できているとはいえません。イソフラボンには、グリコシド型とアグリコン型の2種類あります。グリコシド型とは、発酵されていない大豆に含まれているもの。アグリコン型は、発酵した大豆に含まれているものです。アグリコン型の方がグリコシド型と比べて、その吸収率と吸収スピードが圧倒的にいいのです。

グリコシド型が体内に吸収されるのは約2割。あとの8割は排出されます。吸収されるまでにかかる時間は、6~8時間。それに対してアグリコン型は8割が吸収されます。さらに、摂取後2時間でピークを迎えます。つまり、毎日豆乳を飲むよりもみそ汁を飲むほうが、イソフラボンをたくさん摂れるのです。先ほどのレシピには残念ながら味噌が含まれないので、隠し味程度に入れてください。それだけで美容効果倍増です。食べられる方は、納豆と一緒に食べてもいいですね。

2つ目は、フェンネルというスパイスについてです。あまり有名ではありませんが、実は最も歴史のあるスパイスのひとつともいわれています。最も古いエジプトの医学書に「フェンネルがあるのに摘まないのは愚か」と書かれるほど、効能が多く効果が高いものです。

このスパイスもまたイソフラボンのように、女性ホルモンの一種であるエストロゲン様の作用をする成分が含まれています。日本人にとってはなじみが薄いフェンネルですが、カレーには欠かせないスパイスですので、先ほどのレシピを参考にぜひカレールーを使わずにご自身でスパイスを調合なさってください。

カレールーにはとろみをつけるために小麦粉がたくさん入っています。でも自分でルーを作れば、その量を減らすことができます。減らすことによってとろみがつきにくくなるのが心配でしょうか? 野菜をゆでる水をいつもより少なくすることと、このレシピのように野菜をペースト状になるまでミキサーにかけることで、小麦粉がなくても十分とろみがつきますよ。せっかくですから、マターカレーに本来入れるグリーンピースの代わりにゆでた大豆もいれて、一緒にペーストにしてみてください。

また、先々週大豆レシチンのことをお話ししました。

ダイエットに、認知症予防に。大豆を美味しく食べられるお勧めレシピ

レシチンは、カレーに含まれるターメリックと非常に相性がいい成分です。ターメリックの中のクルクミンという成分は認知症予防の効果でも知られていますが、女子が見逃せないのは脂肪の分解効果と蓄積予防の効果があることでしょう。クルクミンは本来体に吸収されにくい成分です。しかし、レシチンの効果によって肝臓に吸収されやすくなります。春の薄着シーズンに備えて、大豆カレーを食べていきましょう。

今週は節分ですね。巻いてよし食べてよしの大豆と大豆商品が、もっと皆様の食卓にのぼりますように。

さて次回は、ほうれん草を特集します。今が旬のほうれん草をたっぷりとったら、あの人気モデルのようになれるかも??

image by: Zesty South Indian Kitchen

 

一石三鳥健康メルマガ
ベジタブル&フルーツアドバイザーであり、薬膳に関する資格も取得に向け勉強中という筆者が、世界の食材や食習慣を「栄養」「中医学」「英語」という3つの面から紹介する、一石三鳥のメルマガ。
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