社内レベルでも、そういう情報を共有すると、ものすごく変わるかもしれません。
A社のBさんが飛び込み営業を断ると、大抵の場合は、「A社に得体の知れない案件を、俺がブロックした」などという使命感をBさんが持ってしまいがちです。これらも全て、社内で共有するのです。
「こういう案件が飛び込み営業で持ち込まれたが、BがA社の名で、こういう理由で断った」ということを、きちんと社内でも公表してみる。そうすれば、Bさんの判断力は鍛えられるし、社内の他の人間にも「うちにはそういう案件がもたらされるのか。だったらこういう商売もできるのではないか」と新しいビジネスモデルを発想するきっかけになります。
大切なのは、「断ること、反対することは誰にだってできる」という意識です。誰にだってできることに時間をかけるならば、そこの部分のクオリティを上げる努力をするべきで、そのためには、判断の責任を重くする、という工夫もできますよ、という話です。
自分は、何の責任も取らず深い考えもなく、ただ反対しただ拒否しているだけの仕事をしていないか。それを常に意識しておくといいでしょう。
【今日の発想源実践】(実践期限:1日間)
・他社から案件が持ち込まれた時、「こういう場合は必ず断る」「こういう場合は必ず上に上げる」というルールを、きちんと明確化してノートに書く。
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