読者からのさまざまな質問に回答してくれる、メルマガ『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』の著者で人気コンサルの永江一石さん。今回は、「就活の時期を迎えても『将来やりたいことがない』という大学生」に向けてのアドバイスを求められました。永江さんは、やりたいことがないなら、無理に見つけようとする前に、自分自身に問いかけるべきことがあると助言しています。
「将来やりたいことがない」という就活生へのアドバイス
Question
私の知り合いに大学生がいますが、将来やりたいことがなく、就職活動をどうしようかと悩んでいます。自己分析をしていますが、苦戦しているようです。就職や転職するにあたり、自分のやりたいことを見つけるにはどうすることが有効でしょうか?
また、自己分析は必須でしょうか。私自身は、15年くらい前に就職活動をしましたが、あまり自己分析はしませんでした……。どうぞよろしくお願いいたします。
永江さんからの回答
2年くらい前に同様のご質問に回答したのですが、ブログにも何度かまとめましたのでまずはこちらをご一読下さい。
● 新卒の人気企業ランキング見て思うこと(わかってなくて入社するのは不幸)
● 人生相談シリーズ「やりたいことが見つからない人」へのアドバイス
簡単に説明しますと、就活で業界を選ぶ時には、
- 高い給料
- 自由な時間
- やりがい
のうちどれを最も重要視するか聞いてみるんです。もしやりがいや高い給料を望む代わりに長時間労働も厭わないのであればメディア系に適性がありますし、給料ややりがいは求めず9時17時で帰りたい人なら地方公務員が向いているでしょう。
「将来やりたいことがない」という大学生は多いのですが、ぶっちゃけどんな仕事に就いてもその中で面白さを見つけられるかどうかの方が大事なんです。
例えばサントリーの飲料が好きで入社を希望したとしても、運良く商品開発部に入れるかは分かりませんよね。エンジニアなど専門職を除いて大企業は職種別採用はしていないので、営業部や経理部に配属されても当然文句は言えません。サントリーに憧れてはいったら地方のスナック回りだったとか普通にありますよ。
それなのに、入社する前から「やりたいことが分からない」なんて考える方がおかしいと思います。どんな部署に配属されてもそこで仕事に楽しみを見い出せるかどうかの方がよほど大切なので、まずは上記のうち自分はどれを重視するのか?を考えた方が得策だと思います。
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