じっと見守る親であれ。子供を「指示待ち人間」にしない育て方

 

1 環境づくり

子どもが自分の意欲によって行動できる場を用意すること。簡単に言ってしまえば、子どもが興味を惹かれるようなものや好奇心を持つものがある場所、体を動かしたくなる場所を用意してあげる(連れて行くでもOK)ことです。

これは「×歳児向け玩具が豊富に用意された場所」「安全な遊具が揃っている公園」などを指しているのではありません。ただ、外に出るだけで充分。子どもは、天才的なまでに好奇心の対象を見つけたり、やってみたいことを思いついたり(たいていは思いつくと同時に実行してしまいますが…苦笑)します。加えて、その場に草花や木があったり、虫がいたり、川が流れていたり、広い空き地があったり、他の子どもがいたりしたら、もう理想的。

親の意識としては「ずっと家の中・車の中じゃかわいそう」「外に遊びに行ったらできるだけ好きにさせておいてあげよう」と思っていれば大丈夫です。

2 見守り

子どもが安心して活動できるよう見守ること。これには2つの側面があります。

ひとつは、子どもの性質 ─親が見守ってくれていることを時々確かめることで、新しいこと・物に触れていく勇気が湧いてくる―そのための見守り。もうひとつは、重大な事故だけは防ぐよう、本当に危ない時に制止したり助けたりするための備え

とは言え、小さなケガや多少の困難は、子どもにとって大切な経験。親の意識としては「よっぽどのことがない限り、手出し・口出しはせず見守る姿勢に徹しよう」くらいがちょうど良いかも知れません。

3 傾聴

子どもが話したいことを好きなだけ話させてあげて聞いてあげること。遭遇した出来事や自分の感情・思いなどを話すことは、自分の考えを整理するのに非常に効果的です。また、それをひたすら聞いてもらえることは、様々な経験を受け止め、消化して、何かを吸収していく上で大いに助けになります。

親心からいろいろと解説したり、「こうすればいいのに」と助言したり、時には「なんで××しなかったんだ!?」と言いたくなることもあるかも知れませんが、ひとまずは「聞きに徹することを意識しておきましょう。

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