管理人はペッパーくん? マンションの受付で普通にAIロボが働く日

 

さらに、ペッパーくんは理事会でも活躍します。過去の総会、理事会、大規模改修のデータ等は全部インプットされていて、理事が、「ペッパーくん、前回、修繕積立金を上げたのはいつ?」と聞くと、すぐ答えが返って来ます。法律や判例や規約のデータにもつながっていますので、「うちの規約では、役員の資格はどうなっているの?」というような質問に瞬時に対応します。「今の会計上の課題は?」なんていう質問に対応するのはお手のものです。

頼りになるアシスタントとして、管理員さんだけでなく担当フロントの役割りも代行できてしまいます。ホテルの受付けや顧客対応窓口、弁護士のアシスタント等の仕事は、近い将来AIロボットにとって代わられるだろうと言われていますから、マンションAIもこんなことはできるようになるでしょうね。

さらに…家にいるはずなのにしばらく姿を見ない住民の情報を管理会社や理事長に知らせて安否確認するなんてことも。

…と考えながら、技術は進んでもこれをマンション住民は望むかな~と急に夢想から覚めました。でも、夢から覚めて改めて思います。携帯電話が登場したとき、10年後に誰もが当たり前に持つ時代になると誰が想像したでしょう。インターネットが普及し出した時、今のインターネット社会を想像したでしょうか。スマホも…です。私ですら、様々な新しい技術を、最初、そこまで必要ないんじゃないかな~と思いつつ、時代の流れに沿って使いだすとすぐに手離せなくなっています

普及と共に、驚くほどのスピードで利用のコストも下がってきます。現場の人手の確保が難しくなった社会情勢、東京オリンピックのテロ対策、急速に進む超高齢化…、人口知能やセンター技術が爆発的に進化し普及するニーズがそろっています。

私の夢想を超えたAIロボットの活躍をマンションで目にする日はやはり近いと思います。そのとき、AI管理員さんは、「ペッパーくん」とかいう呼び名じゃなく、一人(というかな?)ひとりが固有の名前を持っていることでしょう。なんだか、会うのがたのしみです。

 

 

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【著者】 廣田信子 【発行周期】 ほぼ 平日刊

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