40超えたら確認を。両親が元気なうちにしたい介護の備えとは?

 

所長 「もしものときのため、自分の親の状況把握からだろうね。親自身が『老後の生き方』や『介護が必要になった場合の暮らし方』についてどんな考えを持っているかは、必ず知っておきたいよね。まだ具体的な希望を持っていないこともあるかもしれないけれど、一度確認するのが良いね」

新米 「う~ん、そういうことは聞いたことがないなぁ」

所長 「たとえば、介護が必要になった場合、誰とどのように暮らしたいか・子どもに介護してもらうことへの抵抗感の有無はないか・在宅介護サービスを利用するか介護施設に入居するか最期はどこで暮らしたいと思っているか・延命治療を希望しているかっていうことは聞いておくのがいいね」

新米 「うわぁ~、ズバリのことも聞くんですね」

所長 「ズバリって…?」

新米 「『最期はどこで暮らしたいと思っているか』とか『延命治療を希望しているか』っていうのは、面と向かっては聞けないなぁ」

所長 「確かに聞きにくいこともあるけど、介護のうえでは重要なことだぞ。それから、親の生活環境や経済状況も把握しておかないとね」

新米 「はぁ~、それも確かに」

所長 「1日や1週間をどう過ごしているか、つまり生活パターンだね。他には生活上困っていること不便に感じている場所、経済状況も把握しておかないとね、どれくらいの生活費で生活しているか、生活費を何でまかなっているかとか。ズバリ、財産(預貯金株式保険借入年金など)も。大切な書類(健康保険証、介護保険証、病院の診察カード、年金手帳、生命保険証書、預金通帳、印鑑類など)の保管場所もね」

新米 「どんな生活しているかだったら、聞きやすいです。でも、財産の話はしたことないですね。健康保険証や診察カードは身近だし、どこにあるかは聞けばいいですね。預金通帳や生命保険の証書も聞いてみます」

所長 「あと、親の趣味や楽しみとか好きな食べ物なら、知ってるでしょ」

新米 「好きな食べ物か、あれっ、何でも食べるし、そう言えば、取り立てての好物っていうのは知らないかも…。趣味も若い頃の話は聞いたことあるけど、今って何が趣味って言えるんだろ?」

所長 「おいおい、大丈夫かい?」

新米 「親とは同居して、毎日顔を合わしているのに、あらためて聞かれると、案外分かっていないもんですね」

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