一級国と二級国に分ける差別宣言を採択? 岐路に立つEUの未来

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ギリシャやスペインなど加盟国の財政問題が山積し、さらにはイギリスの離脱がほぼ決定するなど、存続の危機すら囁かれているEU(欧州連合)。今回の無料メルマガ『ジャーナリスト嶌信彦「時代を読む」』では嶌さんが、その発足から現在までの流れを振り返り、EUの今後を独自の視点で占います。

理念死守に踏みとどまるEU

EUの原点となったローマ条約の制定から60年が経った。3月末、EU離脱を決めたイギリスを除く27加盟国がローマに集結。結束を誓い「異なる速度と強さで行動を共にする」との宣言を採択した。統合速度を多様化させる方針は、一見すると欧州の格差に見合った統合を進めるように見えながらもEUを一級国と二級国に分ける差別ともとられ、東欧諸国の反発もありEUは新たな曲がり角に立っているようだ。

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