過去記事「35歳以上は切り捨て? 子育て世帯優先のUR都市機構に殺される人々」で書いたように、家賃補助というのは、結局は一番効果が高い施策で、諸外国では広く行われているものです。何しろ、住宅は余っていて新たに造る必要はないのです。それどころか、空家の存在そのものが問題になっているのです。
住環境は子供を育てるためにも、ものすごく重要なものです。住宅と教育に関するお金の心配がなくなれば、もっと結婚もしやすくなりますし、複数の子供を持ちたいという思いも自然に湧いてくるはずです。その安心のための増税なら私はウェルカムです。
空家が増えて困るという一方で、住宅に困っている人がいる…。シェアハウスが、本来の意味をなくして、ただ、戸の家にたくさんの人を詰め込むところになる…。空家が増えて困ると言いながら、新しい分譲住宅も、相続税対策の賃貸マンションも制限なしにどんどん造るのを許している…。どう考えてもおかしいと思いませんか。
既得権でがんじがらめの現状では、誰が考えてもおかしいことが止められません。どこから突破したらいいのか…。自分たちで状況を変えられなかったら、変えざるを得ないような石づちが下りそうで、私はちょっと心配です。
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