米国のマナーでは奇妙に見える、日本人の「食べだすタイミング」

 

アメリカ暮らしで、いちばん気をつけなきゃいけないことは、アメリカかぶれになること。 そのあたりは、僕は自分で大丈夫だと勝手に確信していました。 日本人として日本で20代後半まで暮らしていたし、いまだに触れるカルチャーは、日本製のものが大半だし。

それでも、ボロが出る。出てしまう。

確かに、こんなとき、出された食事に、真っ先に手をつけちゃいけない。 周りを見なきゃいけない。 。 。 。 。 のかな、やっぱり。

アメリカだと逆だと思うんです。 出された料理を、すでにみんなテーブルに座っているのに、周囲を見ながら、誰かが食べ始めてから食べ出す、、、、、そんなことをしていたら、「この人、この料理が食べたくないのかな、気に入らないのかな」と思われてしまうかもしれない。

思えば、物心ついた時から10代前半まで、みんなの前に給食当番なり、先生なりが出て、「手を合わせてください。 いー、たー、だー、き、ます!」と掛け声で一斉に食べ始める国で育った僕たちは確かに、多くの人と食事する際、食べ始めの号令がないと、食べられない、、というのはわかります。

誤解しないでください。 批判じゃない。 集団としての統率を考えるなら、素晴らしい面だとも思います。

ただ、40代、50代になっても、その習慣が抜けないのは、ちょっと不便な気もします。

アメリカでの立食パーティーなんて、キッチンからフィンガーフードのおぼんを持ったウエイトレスが出てきたら、迎えに行くように歩み寄るヤツもいるもんな(笑)。

print
いま読まれてます

  • 米国のマナーでは奇妙に見える、日本人の「食べだすタイミング」
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け