2位の戦略
つまり、今まで1位だった会社は、2位になった時から、すべての商品で1位になろうとしてはいけません。すべての地域で勝とうとしてはいけません。そして、すべての顧客を対象にしてはいけません。今までの考え方や戦略を変えることです。
ところが、これがなかなかできません。1位の時の戦略がしみついていますから、そう簡単には変えられないのです。ですから、なかなか1位に返り咲くこともありません。
再び1位になるには、力を入れるべき商品や販売方法を絞り込むことです。また、伸ばすべき地域を絞り込むことです。そして、販売する顧客層を明確にすることです。今まで、何もかも、どこにでも、誰にでも販売していた戦略を変えなくてはいけません。
アディダスはどうでしょうか。以前に比べれば、力を入れる市場を絞り込んでいるように見えます。また、ITを駆使した新しい生産、販売方法にも力を入れています。この戦略がうまくいけば、再び1位の座を手にできるかもしれません。
では、スポーツショップに関しては、どうでしょうか。同じことが起こっているのでしょうか。