スナック菓子やゲームなど、ご家庭によって違いはあるものの、なるべくなら子供に与えたくないものや触れさせたくないモノやコト、ありますよね。もちろん我が子思ってのことではあるのですが、無料メルマガ『子どもが育つ「父親術」』ではそれらの「完全排除」を目指すべきではないとしています。その理由とともに記されている「親としてのおすすめのスタンス」はなるほど納得、すぐに実践したくなる内容ですよ。
甘い(モノの)誘惑
今日のテーマは「子どもに与えないことにしているモノ・コト」について。
皆さんのご家庭でも、子どもの健康のために、あるいはその他の「子どものため」の理由で、与えないことにしているモノ・コトがあるのではと思います。
我が家の例で言えば、スナック菓子。ご家庭によっては、甘い物を与えていないなど、食べ物関連ではいろいろありそうです。他には、ゲームやマンガなどを与えないようにしているご家庭もあるかと思います。
これらのように、子どもに良くないと思うものを「我が家ではナシね」にすることは、珍しくないですし、特に問題もありません。ただ、気を付けたいのは、「完全排除」を目指さないこと。完璧に子どもから遠ざけようとすることは、お勧めしません。
理由の一つは、単純に不可能だから。子どもと言えども、親の目の届かない時・所はあります。目の届かない時間・領域は子どもの自然な発達に伴って拡大してくるものなので、「100%目を行き届かせる」ことは目指すべきではありません。
※ 参考:「子どもの領分」
そうなると、自ずと「完全排除」は不可能ですよね。
もう一つの理由は、子どもの興味を押さえつけすぎることへの心配から。どんなに親が禁止しても、排除しても、子どもはいろいろなものの存在に気付きますし、一度起きた興味自体は消し去ることはできません。押さえつけすぎることで、興味が陰にこもってしまったり、歪んだ形で現れたりしてしまうなどの可能性が、ちょっと不安です。
「完全排除」の代わりに、お勧めするスタンスは「我が家ではナシ」+「特別な時だけOK」です。
本来、それらは「絶対まったくダメではないけれど、常用する生活にはしたくない」という類のもの。家での「普段の生活の中ではナシ」にすることで、それナシの生活を担保しつつ、お出かけ、お泊りなどの家を離れる時・イベントの時には特に禁止せず、興味・関心も満たしてあげる、との運用です。
この運用の根底にあるのは、闇雲に禁止して笑顔を減らすのももったいないし、安易に多用して残念な結果にはならないよう気を付けたいし、という2つの気持ちです。この2つは、おそらく、誰もが持っている親心に共通する感覚でしょう。
ただ、時に片方に偏ったり、片方を忘れてしまったりして、不要な摩擦を生んでしまうのではもったいない。両方を心に留めて、バランス感覚を持って子どもと接してあげられたら、理想的ですね。
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