さて、このような内容の白書が発表されたのですが、ここで、保護者の皆様に考えていただきたい事があります。それは、自分が過ごしてきた学生時代と、今の子供たちが過ごしている時代とは、様々なものが変わってきているということです。いじめ相談を受けていると、「自分の時代はこうだった」と言って、学校と交渉することに賛同いただけないことがあります。これは、父親の方にこの傾向が強いように感じます。しかし、白書の内容でもわかるように、子供たちを取り巻く環境は変わってきており、厳しさも増してきています。そして、様々な問題を抱え、昔よりストレスなども増えているように思います。
また、子供を守るという考えが広まった反面、打たれ弱い子供が増えているのも事実です。だからこそ、今の子供たちの置かれた環境や、様々な社会状況なども踏まえ、いじめ問題にも取り組んでいただきたいと思います。「自分の時代はこうだった」と言って、突き放してしまうより、まずは、子供の話を聞いて、一緒に考えていく姿勢が大切だと考えます。
時代の違いというものは、考えているよりも大きなものです。大切なのは、子供の視線で考えてあげることではないでしょうか。いじめ問題で、ご不明な点などございましたらご遠慮なくご相談ください。よろしくお願いいたします。
いじめから子供を守ろう ネットワーク
事務長 丸山秀和
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