あのマザー・テレサも愛した、本来の自分を取り戻す為の10カ条

 

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逆説の10カ条

1 人は不合理で、わからず屋で、わがままな存在だ。
  それでもなお、人を愛しなさい。

2 何か良いことをすれば、
  隠された利己的な動機があるはずだと人に責められるだろう。
  それでもなお、良いことをしなさい。

3 成功すれば、うその友だちと本物の敵を得ることになる。
  それでもなお、成功しなさい。

4 今日の善行は明日にあれば忘れ去られてしまうだろう。
  それでもなお、良いことをしなさい。

5 正直で率直なあり方はあなたを無防備にするだろう。
  それでもなお、正直で率直なあなたでいなさい。

6 もっとも大きな考えをもったもっとも大きな男女は、
  もっとも小さな心をもったもっとも小さな男女によって撃ち落されるかもしれない。
  それでもなお、大きな考えをもちなさい。

7 人は弱者をひいきにはするが、
  勝者のあとにしかついていかない。
  それでもなお、弱者のために戦いなさい。

8 何年もかけて築いたものが一夜にして崩れ去るかもしれない。
  それでもなお、築きあげなさい。

9 人が本当に助けを必要としていても、
  実際に助けの手を差し伸べると攻撃されるかもしれない。
  それでもなお、人を助けなさい。

10 世界のために最善を尽くしても、
  その見返りにひどい仕打ちを受けるかもしれない。
  それでもなお、世界のために最善を尽くしなさい。

読んでみて、どこかで聞いたことがあると思った方も多いかもしれません。この「逆説の10カ条」は、1968年、当時ハーバード大学の2年生で19歳だった著者によって出版された小冊子の一部なのだそうです。

それが数十年かけて、口伝やコピー、貼り紙、インターネットなど、様々な形でゆっくりと、彼自身も知らない間に広がっていきました。特にその言葉が広がるきっかけになったのは、マザー・テレサでした。彼女の一生や活動について書かれた書籍『マザー・テレサ語る』で、カルカッタの孤児の家の壁に、額に入れてかけられていたことが明らかになったのです。著者がそのことを知ったのは、なんと、自身の出版から25年後のことだったそうです。

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