いじめを解決する気のない学校に突きつけるべき「二つの文書」

 

3.「要望書」で具体的な対処方法を要望することが、いじめ解決につながる

「いじめ被害経緯書」以外に「いじめ解決の要望書も大切な文書です。いじめがあるのは理解したけれど、「どうしていいのか分からない」という教師もかなりの数います。また、できるだけ「何もしないで終わらせよう」という学校もあります。典型的な対応が「昼休み、お子さんのことを見守るようにいたします」など、ただ様子を見るだけでお茶を濁す学校があります。そんな学校にしっかりした対応をとってもらうためには、「何をしてほしいのかを明確にしてあげることが必要です。

  • 加害生徒から謝罪をして欲しい
  • 加害生徒にいじめをしないという約束をして欲しい
  • 加害生徒の保護者にこの事実を伝えること
  • 班替え、席替え、クラス替えを行うこと

などなどの事を明確に文書にして要望することで、いじめの対応スキルのない教師であっても、一定の対応ができるようになります。

4.学校以外の外部機関の協力をあおぐときに有効

文書を提出して校長等にお話しても、それでも、いじめに対処しない学校もあります。そのような場合は、学校以外の外部機関の協力が必要になります。外部機関としては、教育委員会、議員、警察、法務局、新聞社等のマスコミが有効です。

相談する際には、やはり「文書」で示すと理解を得られやすくなります。「いじめ被害経緯書」や「要望書」を見せたり、メールで送ったりすることもできます。「文書」を一度作ってしまえば、何度でも使えますし、コピーも大量にできますので、外部の力を借りるためにも文書化することをお勧めします。

再度申し上げますが、手間ではありますが、文書はとても有効です。ちなみに、手書きであってもかまいません。どうか「文書にする」ということを頭の片隅に留めておいてください。

文書作成のお手伝いもいたしております。いじめかなと思ったら、ご遠慮なくご連絡ください。お役にたてれば幸いです。

いじめから子供を守ろう ネットワーク
井澤・松井

image by: Shutterstock.com

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【著者】 いじめから子供を守ろう!ネットワーク 【発行周期】 週刊

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