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今年の青森県田舎館村の「田んぼアート」が本気出しすぎ

今年も青森県田舎館村(いなかだてむら)の田んぼアートが話題を呼んでいます。昨年は、真田丸で話題を読んだ田んぼアートですが、今年は原点に戻り、「ヤマタノオロチとスサノオノミコト」と「桃太郎」がテーマとなっています。年々、クオリティがどんどん精密になっていく田んぼアート、早速チェックしていきましょう。
※本記事は地元応援サイト「ジモトのココロ」に掲載された記事です(2017年8月2日)

田んぼアート、過去最高の精密さで絶句するレベル

今年も青森県田舎館村(いなかだてむら)の田んぼアートが見ごろを迎えました。色が違う稲を植え分けて作る田んぼアート、2017年のテーマは第1会場が「ヤマタノオロチとスサノオノミコト」、第2会場が「桃太郎」です。

過去最高の緻密さの理由

実は、今回の田んぼアートは過去最高の緻密さを誇っています。第1会場のアートを描くために13種類7色の稲を使い、水田を仕切る杭は14000個を超えたそうです。もはや、物理的に杭を打ちきれなくなるほどの細かさなのです。

たとえば、このスサノオノミコトの首から下がっている装飾部分!

 

たとえば、このヤマタノオロチのウロコ!

恐ろしいほどの細かさです。

この図案はオリジナルで、地元の方が遠近法を用いて製作しています。

昨年は「真田丸」「シン・ゴジラ」、その前には「風と共に去りぬ」「スターウォーズ」、さらにその前にも「ウルトラマン」「サザエさん」など、有名なモチーフとコラボレーションすることが続いていました。しかし、今年は原点回帰として、第1会場も第2会場もオリジナルの図案を製作。その結果、過去最高の緻密さを追求するアートになったそうです。

 

毎回見え方が違うアートです

この田んぼアートがすごいのは、一度見たら終わりではないところです。稲の成長、その日の天気、風の吹き方で、見え方が毎回違うのです。6月下旬に訪れた時の動画がこちら。

 

7月下旬、見ごろ宣言の後に訪れた時がこちら。

 

この後、8月下旬まで見ごろの時期が続き、9月には黄金色から褪色していく様も見られます。

この時期も、また色調が違うので、見比べるために訪れるファンも多いのです。

 

第1会場と第2会場をむすぶシャトルワゴン「たさあべ号」

田んぼアート第1会場は田舎館村役場に隣接しています。7月からは期間限定の「田んぼアート商店街」もオープンして、地産フードやお土産が買えます。

第2会場は道の駅「弥生の里」にあります。

その間の距離はだいたい3kmほど。車なら5分程度です。

問い:では、交通機関で来ている観光客はどう移動するのか…?

答え:両会場をつなぐシャトルワゴン「たさあべ号」が無料運行しています。

第2会場展望所の裏側には、カラフルにペイントされたお米のアートが並ぶ「田んぼアート駅」があります。弘前駅と黒石駅をつなぐ弘南鉄道の駅で、日中は1時間1~2本の便が発着しています。シャトルワゴンは1時間1~3回往復しています。

 

交通機関を使って県外から来る方は、新青森駅⇒弘前駅⇒田んぼアート駅⇒たさあべ号と乗り継ぐことで、第1・第2両会場が見られますよ。なお、「たさあべ号」の名は「田さ、あべ」=「田んぼに行こう」の津軽弁から来ているそうです。

田んぼだけじゃない!第2会場の石アート

第2会場の「桃太郎」は、幅が広い田んぼアートで、普通のカメラやスマートフォンでは収めることができません。動画やパノラマモードで撮影してようやく端から端まで入ります。

 

 

Saitou Mikakoさん(@urabetti174)がシェアした投稿

 

さらに、展望台の左側に移ると、そこには!

 

石で描かれたダイアナ妃と、岩木山のコラボレーションが見られます。

2015年から始まった石のアート「惜しまれる人」シリーズの3作目、2017年度の新作です。

 

田んぼアートの裏側には、2016年に制作された石原裕次郎さんの姿も。

石のアートは田んぼアートより長く11月7日まで観覧できます。「桃太郎」の田んぼアートを見たら、必ず左手~裏側と巡って石のアートも観賞しましょう。

第1会場+天守閣+第2会場とすべて観るのがおすすめ

田んぼアートの観覧料金は、このようになっています。

大人(中学生以上)第1会場展望デッキ300円、天守閣+200円、第2会場300
小学生 すべて各100
幼児以下 無料

第1会場は2016年に新設された4階展望デッキから見るように設計されています。この記事の1枚目の写真もそこで撮影しました。さらに追加料金を払って、2階分の階段を上ると天守閣部分のテラスに出られます

ここから見る田んぼアートは、遠くに行くほどに伸びて大きくなっていくように見えます。

 

遠近法を使って展望所からちょうどよく見えるように設計されている、という言葉の意味がよくわかります。せっかく行くのですから、追加の200円は惜しまず、6階まで上がって見渡すことをおすすめします。

第2会場まですべて観覧しても大人800円。小学生なら300円です。

地上で稲を見てから、展望所に上がって、その広大で緻密なアートを見て、また地上で稲を見て、どこがどの部分になっているのか確かめるのも楽しみです。

風に揺れる稲穂の動きで田んぼアートにさざなみがおきる様など実際に見ないと伝わらない魅力もあります

夏休み、ねぷた祭り、お盆と、このシーズンは県外からもたくさんの来客があります。今年も人口8000人の田舎館村に、数十万人の観光客が訪れることでしょう。ぜひ、夏の東北旅行の中に、田舎館村の田んぼアートも組み込んでみてください。

 

【期間】2017年6月5日〜10月9日
【会場】田舎館村役場庁舎東側水田
【料金】
大人(中学生以上):300円(役場6階天守閣から見学する場合はさらに 200円追加)
子供(小学生)  :100円(役場6階天守閣から見学する場合はさらに100円追加)

【開館時間】
9:00~17:00(最終入館16:30)
8:30~18:00(最終入館 17:30)※7/15~8/31の間
*期間中は土日祝も開館

公式サイト

斎藤美佳子

斎藤美佳子/北海道生まれ、青森県弘前市在住のブロガー。津軽人の夫と、子どもとともに弘前市に移住。自宅を拠点にパソコンで仕事をしつつ、津軽エリアの地域情報を日々ブログで発信中。趣味でハンドメイドのキセカエヤやこぎん刺しもしています。ブログ: saitoumikako.com

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