ここ数日、暑かったり、涼しかったり、かと思えば急に雨が降ったりと、落ち着かない天候に体調を崩されている方も多いかと思います。今回のメルマガ『鍼灸師・のぶ先生の「カラダ暦♪」』では、「自律神経」の不調からくる心身の不調を、いとも簡単に解消する方法が紹介されています。
残暑の自律神経・チェック
今年の夏から残暑にかけて、厳しい暑さや長引く台風や豪雨、8月の急な気温の低下と続く雨、そのあとの気温の上昇など、書き連ねていくだけでも、季節の移ろいの厳しさを思い知ります。
9月のお彼岸までの間、季節が順調に秋めいてくれたらよいのですが、不順な天候続きで、体調不良や精神的な憂鬱を患う方が増えています。
【気になる自律神経症状】
- めまいや耳鳴り、突然の難聴
- 頭痛や肩こり、眼の奥の痛みで集中できない
- のぼせやほてりで、息苦しい、熟睡できない
気温差や気圧の差、しつこい湿度の影響で、自律神経の働きを整えることのできないカラダは、五感の不調をあらわします。
【残暑の自律神経・チェック】
自律神経の働きが整わなくなると、背骨が縮みあがるようにこわばります。
すぐに横になりたくなったり、就寝時、ひんぱんに寝返りを打ったりするのは、背骨のこわばりのあらわれです。
カラダの片側だけ汗をかくのは、すでに自律神経の働きが乱れている証拠。
鏡を見て表情がさえないなぁと感じたり、感情表現がいつもより少ないと感じたら、カラダの活気が落ち込んでいます。
頭皮や前額部をもんでみて、圧痛を感じたり、「もっと揉んでいたい!」と思うようなら、自律神経を整える手立てが必要です。
簡単な自律神経の整え方
五感の働きがおもわしくない(目が疲れる、耳が聞こえづらい、匂いが分からない、味がしない、肌が過敏)ときには、まずは頭のてっぺんの「百会(ひゃくえ)のツボ」にお灸をすることをおススメします。
『百会のツボのとり方』
座った姿勢で背すじをのばし、アゴを引いた状態で頭のてっぺん(両耳と横並びになるところが頭頂部)の圧痛部が「百会のツボ」です。
髪の毛が生えてお灸ができない、というときには、前額部と後頭部を挟み込むように蒸しタオルで温めましょう。
自律神経の働きが弱まると、内臓機能や気持ちの活力が落ち込んで、姿勢が悪くなります。
アゴが出て、肩が前にうなだれて、猫背になり、腰が抜けた状態で、膝裏をのばすことができずに、足を引きずって歩くようなら、「百会のツボのお灸」か「頭部の蒸しタオル」を毎日試しましょう。
季節の変わり目の風邪の予防に、また現在増えているケガの予防にとても役立ちます。
残暑の自律神経の働きは、今しばらくこまめにチェックして過ごしましょう。
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