秋に突然増えた抜け毛。ストレスがあるわけでも、食生活を変えたわけでもないのに一体なぜ? メルマガ『鍼灸師・のぶ先生の「カラダ暦♪」』では、季節の変わり目に起こる「突然の脱毛」の原因と対処法、さらに、この時期不安定になりやすい「自律神経」を整えるツボについても紹介しています。
秋の突然の抜け毛
髪の毛がとつぜんバサバサっと抜け始めて不安を感じちゃっている人に読んでもらいたい。
秋の日差しは夏場と違って真横から差し込みます。
暑さは和らいでも強い日差しは目や肌にストレスをかけます。
カラダのバリアを丈夫にする
この時期の髪の毛の突然の脱毛は、動物の夏毛から冬毛への生え換わりと一緒です。
カラダのバリアが「日焼け予防モード(毛穴を開いて体温調整)」から「冷えの風邪予防モード(毛穴をひきしめて抵抗力UP)」に切り替わります。
秋の涼しい風を感じながら、日差しや冷え込みのストレスをきっかけにカラダはバリア=抵抗力を高めます。
肌ストレスを減らす生活
秋の風を感じると自律神経は夏のカラダから秋のカラダへと変身をいざないます。
変身最中の肌ストレスに無防備なカラダは急な気温の変化や気圧の変化に適応できません。
この時期の肌ストレスは朝夕のめまいや日中の立ちくらみ、午後からの耳鳴りや頭痛などの原因となります。
肌ストレスを減らすために、外出時はサングラスや頭皮を守るため帽子を着用するとよいです。
※夏場は日傘をおススメしていましたが、冷たい風対策も考慮するとアタマに密着する帽子の方がこの時期はかないます。
季節とカラダの変わり目の自律神経調整と毛の生え換わり促進のお灸
自律神経調整には「百会(ひゃくえ)のお灸」
「百会のツボのとり方」
アゴをひいて両耳の一番高いところを結んだ頭頂部の圧痛を感じるところにツボをとります。
まぶたや顔にむくみがあると「百会のツボ」もむくんでブヨブヨしているかもしれません。
髪の毛があるのでお灸をすえるのが難しいところです。
お灸ができないようなら、前額部と後頭部を挟み込むように蒸しタオルで押さえます。
また、脱毛が気になる場合は、一度頭皮全体をマッサージするようにブラッシングしてから、蒸しタオルで頭部全体を保温します。
頭部の蒸しタオルをした後、アタマが冷えないように乾いたタオルや帽子などで頭部を保温しておくとよいです。
毛髪の生え換わりをうながす「合谷(ごうこく)のお灸」
「合谷のツボのとり方」
手の甲の親指と人差し指の「みずかき」の人差し指の骨際の圧痛のあるところにツボをとります。
「合谷のツボ」に圧痛がある時は、頭や顔に熱の滞りがあるサインです。
毛穴の血流をうながして頭部の緊張をとり除く「合谷のツボ」にこまめにお灸をすえることで、脱毛の予防と眼鼻のかゆみやモノモライや鼻炎の予防にも効果が期待できます。
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