そんなことよりも…、出張旅費に○万円かかる、移動時間に○時間かかる。自分にそれだけの経費と時間をかけてくれている、だったら、成果を挙げるために出来ること今しなくてはならいことに知恵を絞るのが本来のビジネスマンです。
あるいは、「それだけの時間と経費を使ってまで仕事することができるのであれば、それは自分にとってプラスなこと。自分への投資と考えれば安いもんだ。会社には請求しなくてもいい。それ以上の成果を叩き出し、その分会社に交渉すればいいんだ」と考えるのが、質の高いビジネスマンです。
また、何か問題が起きたときの対応力や責任感を持って取り組めるかどうかで質の高いビジネスマンかどうかも決まってきます。たとえば、自分に非がない問題に対して対応を求められた場合、「なんで俺が…」などと愚痴ることなく、「俺のところにそういう案件ドンドンもってこい。なんとかしてやる」と、うそぶくくらいのビジネスマン。いちいち愚痴るのではなく「やってやる感」を持って挑むことで一回り大きな器を養うことにもなります。
よく仕事に対して使命感を持って取り組みましょう、といいますが、実際「使命感を持ってやってます」というサラリーマンに出くわしても、その使命感とは歯切れの良い言葉だけで会社への甘えがある方がほとんどです。経営者の持つ、器とはまるで違います。
使命感とは、会社から与えられるものではなく、経営者の持つ器やお金を払ってでもその仕事を全うするという姿勢のようなものから生み出されたものが本当の使命感です。そうしたものを持っている社員が1人でも2人でも育つと、圧倒的な強い組織、会社になっていきます。
御社では経営者の資質のある社員が1人や2人育っていますか? あるいは、育てていくにはどのような教育や指導が必要だと思いますか?
■今日のまとめ
『経営者としての資質を持った社員を育てる。』
● 社員向け
- 自分は会社に対する甘えがないかどうか? チェックしてみる。
- 同僚同士でもチェックしてみる。
- 経営者としての資質を学ぶには何が必要か? どうやって学ぶか?ノートに書き出してみる。
- 書き出したことを実際に取り組む。
● 経営者向け
- スタッフに経営者としての資質を養ってもらうための環境つくりや工夫など、列挙してみる。
- 列挙したことを計画し実践する
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