ビジネスパーソンにとって欠かせない「スキルアップ」。あらゆる媒体で様々な方法が紹介されています。今回の無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』では著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんが、簡単なのに効果抜群の「オリジナルスキルアップ法」を伝授しています。
サービス料を請求できるか
個人でスキルアップを目指すなら、とても簡単な考え方があります。「サービス料」を取れるかどうかで、自分のスキルを判定すればいいのです。
高級料亭や、高級ホテルのレストランなどに行くと、多くのお店でサービス料が加算されますよね。料理そのものの金額にプラスして、良質なサービスを提供するために必要な額として請求をされるわけです。大体のお店では、10%~20%くらいに設定されています。
このサービス料を、自分のサービスで取れるかどうかを考えてみるのです。例えば、1万円の商品を販売した時に、接客した自分に対して、お客様が10%のサービス料を払ってくれるかどうか、ということですね。この考え方ができると、とてもサービスに対して真剣に考えることになります。
実際にサービス料をもらうわけではありませんが、商品の金額に対して、10%とか20%というのは生半可な金額ではありません。普通になんとなくやっているレベルのサービスではとてもじゃありませんが、そんな金額を払ってもらうことはできませんよね。だから、今よりもどんなスキルアップをする必要があるか、どんなサービスができればいいかを考えます。
これは美容室やマッサージ店の指名料と同じです。髪を切ってもらうだけ、マッサージをしてもらうだけなら、指名料を払う必要はありませんが、わざわざ指名料を払ってまで、お客様に選んでもらえる人というのは、それ相応の技術や信頼を得ている人です。
単純に技術面で指名を受ける人もいれば、接客や、その他の面で指名をもらえるという人もいます。それが何であるかは別として、お客様は商品ではない部分にお金を払うことを苦としていないんです。
試しに今の自分が、顧客の方にサービス料を請求するとしたら、払ってもらえるでしょうか? そこで自信を持ってイエスと言えるのなら、それは良いサービスが提供できているという証になることでしょう。もしそうではないのであれば、もっとスキルアップができることがあるのだと、自分自身が知っていることになります。
自分のサービスは、お客様がサービス料を払ってまで受けたいサービスであると言えるか? 一度考えてみると、じゃあどんなサービスが必要なのかが見えてくるはずです。
今日のおさらいです。
- サービス料を払ってもらえるレベルのサービスを提供できているか考えてみる。
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