iPhone Xがまさかの売れ残り。バブルの香港に見えた不吉な兆し
肝心のAppleの供給体制を調べますと、一部の電子部品(顔認識等)の不具合解消などに時間かかる見通しで、2017年内の出荷量が当初計画の約半分にとどまると報道されています。
ということは、流通量は少ないはずなのに、そこまで香港では売れていないことがわかります。
では、Apple以外のスマートフォン、例えばサムソンや小米が伸びているかというと、「もっと売れないよ」と馴染みの店員は僕に話します。
これは、香港の実体経済を示しているように思います。
少し前まで、香港は明らかにバブルで、「先達広場」に並ぶスマートフォンには、意味不明に「PRADA」や「フェラーリ」のロゴがついた商品を多く見かけました。
いまや、まったく見ることはありません。
かつて、そんなの誰が使うのかと思っていた大型スマホも、まず香港人が使いはじめ、あっという間に中国で流行って、世界の潮流になっていき、Appleも「Plus」と呼ばれる大画面機を発売しました。
長年、世界の携帯電話流行発信源の香港で、いまスマートフォンが売れないのです。
「西欧社会に最も近い中国」である香港は、いまや東アジアの羅針盤、いや、世界の先行きを示しているように思う今週です。
image by: hurricanehank / Shutterstock.com
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