米中が「朝鮮戦争後」を協議。米国は遂に戦争の準備を始めたのか

 

中ロ北 対 日米韓 戦争を回避せよ

核を持つ北朝鮮は、恐ろしい。しかし、中国ロシアが緩衝国家北朝鮮を守るために大きく動くことはもっと怖い。え? ありえない?

こんな例を思い出してください。2013年、シリアで内戦が始まりました。アメリカ、欧州、サウジ、トルコなどは、反欧米のアサドを倒すため、「反アサド派」を支援しました。一方、ロシアは、イランと組んで、アサドを支援しました。そう、「シリア内戦、「欧米 対 ロシア代理戦争」に転じたのです。

で、この戦争どっちが勝ったの? アサドは、いまだ政権にあり、反アサド派も(シリア内の)ISもほぼ消滅しました。そう、この戦争に勝ったのはロシア、イラン、アサドだったのです! それで、これまで親米だったトルコ、サウジ、エジプトなどが、「新たな中東の覇者」ロシアに急接近しています。

問題は、ここです。プーチンは、「緩衝国家」を守るために、北朝鮮を支援しないでしょうか?中国に、「俺は中東でアメリカに勝った、あんた(中国)と俺が組めば、必ずアメリカに勝てる。一緒にアメリカ幕府を倒しちまおうぜ!」と説得し、成功しないでしょうか?

こういう状況にならないために、米中が「朝鮮戦争後」について話し合うのは、いいことなのです。日本にしても、核さえなければ金体制が存続してもまったく困りません

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【著者】 北野幸伯 【発行周期】 不定期

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