ここまで述べさせていただいて、後の説明は蛇足になるのですが、「先の人」が「後の人」も「武勇伝」を語れるようにするための、先に述べたことも含め3つのことを提言いたしたいのです。
1.ミッション(使命)
成功をもたらした「顧客に喜んでもらえる本質である『効用』」を明確にすること…経営理念
2.パッション(情熱)
成功へと導くことができた「飛躍のための『チャレンジ』精神」を見える化すること…行動規範
以上は「価値観」です。多くの超優良企業では、この「価値観」をもっとも重視して、共有できない者は評価せず、また受け入れさえしない傾向があります。
3.仕組み(システム)
基本的なアイディアは、価値観を共有できる人材が「武勇伝」を語れるような「環境を整えて」活躍できるようにするということです。そのために2つのシステムが必要です。
1つは「学習し成長できるシステム」であって、それは「価値観を学ぶシステム」と「スキルを学び活用できるシステム」の構築の2つです。
もう1つは「スペシャリスト(専門家)、リーダー」が「自律的に能力が発揮でき、正しく評価されるような組織」の構築です。上に挙げたホンダの「本田技術研究所」がそうで、京セラの「アメーバ組織」などがそうです。