欧州やカナダも中国寄りに。なぜ米国は世界から嫌われ始めたのか

 

アメリカの評価が下がる根本原因は?

なぜ、こんなことになったのでしょうか?

世界が米国の利益を優先させる「米国第一」主義を否定的に見ている傾向が浮かび上がった。
(同上)

まさに、これです。「米国第一主義」「アメリカファースト」。トランプさんの哲学が、アメリカが評判を落としている根本原因なのです。こんなこと、中学生でもわかりそうなものですが。

皆さん、「私の哲学は、『自分ファースト』です!自分の利益をまず第1に考えます!」と宣言している人がいたらどうです?そんな人と「友達になりたい!」という人はいないでしょう? 「私の会社の理念は、『わが社ファースト』です。わが社の利益を第1に考えます!」。皆さん、こんな会社から買いたいと思いますか?

国だって同じこと。どんな国でも、「国益」を考えます。しかし、「自分ファースト」「わが社ファースト」と公言してはいけないように、「自国ファーストと言うべきではないのです。それに、実際に「自国ファースト」で行くべきではなく、常に他国とのWIN-WINを模索すべきです。

個人でも、会社でも、国でも「自己中心」「エゴ中心」な存在は、この世に居場所がありません。そういう意味で、トランプさんのアメリカは、「自殺」していることになります。

image by: Drop of Light / Shutterstock.com

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【著者】 北野幸伯 【発行周期】 不定期

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