2020年に中国が台湾に侵攻か。欧州にも噂が伝わる習近平の悲願

 

また、中国は台湾と国交のある国や地域に対して、台湾との断交を条件に経済支援を申し出るなどで、台湾を国際的に孤立させようとしています。いわゆる中国の「外交三光」(台湾の外交を根絶やしにする)です。

台湾が中南米で最重要視していたパナマも、中国の横槍により台湾との断交を決めました。日本のマスコミは、中国による相次ぐ台湾断交国家の登場を「台湾断交ドミノ」と言って報道しました。

パナマが中国と国交樹立 断交の台湾「怒りと遺憾」

2020年は、台湾の次期総統選挙がある年です。台湾政界は、今、労働基準法をめぐって揺れており、その影響で蔡英文総統の人気も下降気味です。代わりに人気急上昇しているのが、バリバリの独立派である頼清徳行政院長です。彼は、台湾人の間では高い人気を誇っていますが、「独立」を明言する頼氏を中国が歓迎するわけがありません。頼氏の発言をめぐって中国は、武力行使の可能性まで匂わせて警告してきています。

「私は台湾独立を主張する政治家」発言の頼行政院長の起用は吉か凶か 中台関係にさざ波

しかし、国内の求心力を高めるためにも、台湾統一は習近平にとっても重要な切り札になります。そして、頼清徳の「台湾は独立国家である」発言は、台湾への武力行使を行うのに国内への言い訳として充分使えます。台湾が民進党政権となり、蔡英文がいつまでも「九二共識」を認めず、頼清徳の「独立国家」発言もある台湾に対して、中国政府は中国が行動に出るのは当然だという空気を醸成して国民を煽っているのです。

共産党大会後、北京市内で開かれた政府系シンポジウムでは、衝撃的な予測が発表されました。人民解放軍所属の研究者が2020年以後に予想される「中国近未来の6つの戦争」を発表し、今後、台湾、南シナ海、尖閣諸島、南チベット(インドとの国境紛争地域)、モンゴル、ロシアとの国境や領有権をめぐる戦争が起こる可能性が高いとしたうえで、台湾統一の時期は2020~25年だと期限を明確に打ち出して予測したのです。

欧米の研究者も、2020年は中国が台湾への武力侵攻の準備が整う年だとして、中国の台湾侵攻を危惧しています。

中国、2020年には台湾侵攻する能力=台湾防衛白書
「中国が2020年までに台湾侵攻の準備を終える」 暴かれた習近平指導部の計画「尖閣諸島奪還は2040~45年」

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