ただ、海外で使えるSIMカードとしては1日500円というのはかなりリーズナブルな位置づけになりそうだ。実際のところ、H.I.S.で旅行商品を買う必要もなく、Webから単体で、しかもプリペイドとして購入、契約できるようだ。
そもそも、H.I.S.に海外旅行のプランを買いに行って、「じゃあ、一緒に格安スマホに乗り換えるか」というのはかなり無理のある話だろう。「旅行ついでにMNP」というのは現実的ではない。
H.I.S.としても「接客をする上で、旅行商品を販売した後、旅行保険やレンタルWi-Fiルーター、さらにお土産も買えますよという流れを作っている。そのうちの一つして、H.I.S.モバイルを取り扱う感覚」(猪腰英知社長)という。
話を聞いていると、H.I.S.の店舗でがっつりと格安スマホやSIMカードを売るということは考えておらず、旅行商品のオマケ商材のひとつという感覚のようだ。
全国や海外にリアル店舗があるのがH.I.S.の特長であるが、これまで旅行しか売ったことのないスタッフにスマホの契約をさせるのはかなり難しいと判断しているのだろう。実際、H.I.S.は電力自由化で電気も取り扱っているようであるが、やはり電気とスマホでは、ショップスタッフの労力を考えると、スマホに注力するのは厳しいようだ。
現状、海外では70の国と地域で使えると言っているが、実際にどの国で使えるかは言及していない。
5月1日までに改めてリリースを出すと言っているので、それを見てから、本当に使えるサービスなのかを判断してみたい。
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