春先になり少し暖かくなってくると、ついつい身体の冷えに対して無防備になりがち。しかし、「この季節こそ油断大敵」と語るのはメルマガ『鍼灸師・のぶ先生の「カラダ暦♪」』の著者で鍼灸師ののぶ先生。花粉症の症状悪化にも繋がるという「冷え対策」の中でも、今回は仕事中にできる簡単な方法を教えてくれました。
春先の過敏な肌・チェック
三寒四温のダイナミックな天候気温の変化を感じる肌は、つねにストレスを感じ続けています。 温かい空気を肌で感じると、カラダの抵抗力はすぐに油断します。 無防備なカラダへ冷たい空気がふれることで、くしゃみや眼鼻のかゆみや炎症症状が極端な防衛反応として発症しやすいこのごろ。 花粉症も東洋医学的な考え方ではこんなところが原因です。
炎症を起こしやすいのは眼鼻やのどの粘膜や、汗をかきやすい肌ですが、そもそもの原因は冷えに対する無防備な肌。
- くしゃみ
- 鼻水や鼻づまり
- 喉のかさつきや乾いた咳症状
- 目や肌のかゆみ
- 冷えのぼせ
- 暑い寒い(カラダのほてりや局部の冷え)を敏感に感じる
などがあるようなら、産毛の生えているところはすべて保温保湿して過ごしましょう。
腕や指などの産毛や顔の産毛が濃い人は、そもそもカラダが冷えやすいです。
※胸毛やわきの下の毛が濃い人は暑がり傾向。
全身風に当たらないように、薄手でもよいので袖丈の長めの衣服や靴下・手袋・ストールなどは室内でも着用するようにしましょう。 顔はこまめな保湿とマスクをするとよいです。
髪の毛がパサつく人は、室内でも帽子をかぶっておくと、花粉症症状のような眼鼻の炎症症状は楽に感じます。
目のかゆみが気になる人は、まつ毛の生え際を乳液などで保湿すると楽になります。
本格的な花粉症シーズンは始まっているようです。 炎症が強くなりかゆみが止まらなくなると、肌や粘膜が火事場のような状態になっています。 今のうちの「火力の弱い」時期にこまめに炎症=火事の鎮火を心がけましょう。
顔色が白い人、鳥肌の立ちやすい人、汗をかきやすい人は、肌が冷えやすくて抵抗力が落ちています。 保温と保湿をこまめにしっかりすることで、炎症の予防をすることができます。 紫外線の強くなる5月までは、じつはこんな肌ケアは大切です。 デリケートな肌の人は、春先からの過ごし方でこれからの季節のコンディションに差が出ますね。
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