このことに対して自分自身で考え直してみると、ロボットは今のところ感情や創造力といった部分がないと考えられているので、人間より下の存在であると無意識に思っていた可能性があることに気付いた。
これには自分でも驚いてしまった。なぜロボットが自分より下だという前提で物事を考えていたのだろうかと。
例えば私はうさぎを飼っていたが、うさぎが自分より下だと思ったことは一度もなかったと思う。上か下かという議論はなく、うさぎという存在を許容していた。他の動物にもそういった感情はないだろうし、植物などの他に生きている存在にもそういった気持ちにはならないだろう。
これは、そういった動物や植物に対して平等な意識をもっているという意味ではなく、そもそもそれらの存在が私たち人間を脅かすものではないという安心感があったからではないだろうかと考えた。
つまり、ロボットは人間と同等、もしくはそれ以上のスペックを有しているため、人間と同じ土俵に上がり、人間を凌駕してしまうという危機感が自分の中にあるのかもしれない。
「不気味の谷」現象のような、何か心の中でロボットを忌避するような感覚がもしかしたらあるのだろう。