この人がいるから会社が成長するという「バイタリティーのある人」っていますよね。こういう人はどのようにして育て、どう生かすのが良いのでしょうか? 今回の無料メルマガ『ビジネス真実践』では、著者で戦略コンサルタントの中久保浩平さんが、そういった人を見極める簡単な方法を紹介。その人を活かす環境を作ると、とてもいいことがあるそうですよ。
ポテンシャルを見極める
バイタリティーのある人とというのは、例えば「社内でこうしよう!」と決めたなら、頭より先に体が動き、体を動かしていくうちに知恵を絞りながら工夫し、上手く行かなくても目的達成のため、何度も何度も改善を繰り返しながら行動していく人です。
こういう人はとってもエネルギッシュで周りにも良い刺激や影響を与える存在として魅力的であり、社内外に関わらず重宝されます。そんなポテンシャルを持っている人材が社内に1人でも2人でもいれば…。
それを見極める方法があります。たとえば、自分のおススメスのラーメン屋さんがあったとして、「●●にあるラーメン屋、最近できたみたいだけど、めちゃくちゃ出汁が効いてて旨いよ」なんてふうに話します。大概の人は、「そうなんですね。ぜひ行ってみたいですね」とか、「今度近くに行ったら、寄ってみます」と応えます。
ですが、バイタリティーのある人は必ずと言っていいほど、「えっ、それどこですか? 詳しい場所教えてください」「なんていうお店ですか? いつ行けるか分からないけど、場所だけは抑えて置きたいので、教えて下さい」と、今、その場で引き出せる情報を出来る限り引き出そうとします。つまり、そのラーメン屋に行く事を前提に返してきます。自分で実際に体験しようとするのです。
あるいは、「これ、○○クンにはおススメだから読んでみるといいよ」とおススメ本を紹介したとき、その場でamazon検索したり、帰りに本屋に寄ったりする人は間違いなくバイタリティーのある人です。
非常に単純な例ですが、バイタリティーのある人とそうではない人との違いは、明白で
・自分で体験しようとするかどうか
・スグさま情報収集をしようとするかどうか
なのです。
ですが、「機会があれば行ってみます」「時間があれば読んでみます」というような人がほとんどです。そうした人は、その機会や時間すら作ろうとはしないでしょう。
「A社の業績が伸びているのは、こうこうこういうことをやってきたからです」なんて成功事例を話したとしたら、「なぜそういう取り組みをやろうとしたのか?」とさらに突っ込み、「うちだったら、どうか?」と考え、自分のアイデアを付け足していき、それを実際に試すのがバイタリティーのある人。良くも悪くも結果は二の次、三の次で、行動しながら考えるというパターンです。
ぜひ、あなたも社内の人に、色々なおススメ情報を投げかけて見て下さい。「それ、面白そうですね」とか「行ってみたいですね」なんて、応えるだけで終る人と、「それ、面白そうですね。もうちょっと詳しく教えて下さい」「行ってみたいですね。で、場所は?」と付け足して応え、さらにメモを取ろうとする人にわかれると思います。
後者の人がいれば、紛れもなくバイタリティーのある人です。その人を活かす環境を社内で整備していきましょう。そうすれば会社、あるいはお店にさらなる活気が溢れ魅力あるものへと変わっていくでしょう。
また、「自分はそういうところに欠けてるなぁ~」と思う人は、何か紹介されたり、奨められたりしたら、とにかく自分で体験してみる、スグさま調べてみる、そんなクセをつけてみましょう。それだけで、バイタリティーは高められていき、必ず仕事に活きてきます。
■今日のまとめ
『バイタリティーある人になる。』
・社内で自分のおススメ(お店・商品・サービス・本など)を紹介し合い、興味があるモノに対してアクションする。
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