身の危険は?ロシア大統領選でプーチンに反旗を翻す2人のクセ者

 

プーチン元上司の娘クセニヤ・ソプチャク

もう一人、「面白い」と思う人は、クセニヤ・ソプチャクさんです。この方のお父さんは、アナトリー・ソプチャクさんといいます。1991年から96年まで、サンクト・ペテルブルグの市長だった。で、プーチンは、彼の下で副市長だった。つまり、大統領候補クセニヤ・ソプチャクさんは、「プーチンの元上司の娘」ということになります。

さて、1981年生まれのクセニヤ・ソプチャクさん。成長してテレビ司会者になりました。そして、「ドム2」という番組で有名になった。「ドム2」というのは、「ひとつの家に、いろいろな男女が住んで、彼氏彼女を見つける」という番組です。「アナトリー・ソプチャクの娘が、そんな低俗な番組に出て…」と非難されていました。それで、今回彼女が大統領選に出ると聞いて、皆「マジで!?」と思ったのです。

しかし、大統領候補のテレビ・ディベートを見ると、結構まともなことを言っています。お父さんの血でしょうか。

この方、立場はプーチンのまさに対極にあります。「クリミア併合は国際法違反」と断言し、欧米との和解を主張。「ロシアは、検閲だらけで、全然自由がない」とし、「表現の自由」を求めています。要するに、「親欧米リベラル」なのですね。

「プーチンの娘たちと子供の頃遊んでいた」「プーチンがお父さんのカバン持ちだった時代を知っている」とのことで、あまりプーチンを恐れていないのでしょうか。プーチン批判をバンバンしています。今回の大統領選では、プーチン、グルディニン、ジリノフスキーについで4位でしょうか。クセニヤ・ソプチャクさんは、こんな顔。

Ксения Собчак приглашает на встречу со сторонниками(YouTube)

プーチン再選で、日本は困らない

安倍―プーチンで、日ロは現在、良好な関係にあります。欧米とロシアの関係が最悪にも関わらず、日ロ関係はいい。これは、安倍総理が「自立外交」をしている証拠ですね。

ロシアとの関係は、特に「対中国」で大事です。日米関係が良く、日ロ関係も良ければ、中国は尖閣強奪に動けない。既述のように、安倍―プーチンで日ロ関係は良好。だから、「プーチン再選日本は困りません

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【著者】 北野幸伯 【発行周期】 不定期

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