そろそろ気づけ。やりたくない仕事は40代になるとむしろ増える

 

実践1:嫌な仕事があるという気持ちを否定しない

こうした状況でまず取り組むこととしたら、仕事そのものの負担を減らす工夫ですよね。

嫌な仕事はとっとと終わらせるためにくだらない仕事を定型化 する。毎回報告することが決まっているんだったら、Excelであらかじめ計算式を組んでおく。Wordの報告書のヘッドラインひな形を作っておく。こういった工夫で仕事の負担を減らすことはもちろん必要です。

でも、仕事に対して、嫌なことだと思う気持ち自体は、なかなか消せない・・・そのこと自体が、新たなストレスになってしまいます。じゃあ、ここでどういうマインドを持てばいいのか?

まず私がみなさんにお伝えしたいのは、そういう気持ちを持ってしまった自分を責めなくて大丈夫!ということです。自分が未熟だから、不純だからそういう気持ちになるんじゃありません。多くの人と関わりながら仕事をする人には必ず、嫌な仕事は付きものなんです。

私が普段仕事をしているアメリカや、イギリスや、インドのエグゼクティブ達、日本の私たちと比べ物にならないくらい
1兆円規模の企業を動かしている人達もそれは同じなんです。それを知るだけで、少しラクになってきませんか?

1ヵ月の8割がやりたくない仕事で占められることだってあります。そんなときは、先日お伝えした「平均点まで頑張ればOK 。常に「期待以上」を目指していたら疲れちゃいます。それに、 自分が本当にやりたいこと、やるべきことのために時間や体力、気力をとっておかなければ本末転倒 になってしまいます。

どうでもいい仕事を早く処理して大事な仕事をするためにがんばる。こういうふうに、問題を置き換える。健康な精神状態を保つためにはすべてにやる気を100%出さなくていい 、というマインドは必要です。

このメルマガをお読みいただいている方のように、前向きに仕事に取り組みたいと考えている人だからこそ、仕事のすべてがやりたいことで占められているという日は、来ないんです。それは、それだけあなたが大きな仕事を抱えている証拠 でもあります。

だから、嫌だなって思う気持ちは、否定しなくていい 。本当に自分がやりたいことは100点、120点を目指して取り組みりながら、そうでないところでは60点取れればよしとしてうまく力を抜く 。上の立場になればなるほど、全部で100点を目指していたら、首が回らなくなってしまいます。これからステップアップしてより大きい仕事に取り組む人にとって、絶対に持っていてほしい考え方です。

実践2:一行日記でマイナスの気持ちを吐き出す

あるいは、仕事で「嫌だ」「つまらない」と思うたびに、その気持ちを英語で表現する訓練に 変えるのもおすすめです。負の感情さえも英語の勉強の場に変えてしまいましょう!

嫌な気持ちを会話にするとぐだぐだと長くなりがちです。でも、 一行日記なら、短い言葉で表現するという訓練の場に変えられます よね。

「生産性の低い会議でいつもイライラしてしまう」
(always getting frustrated in meetings with low productivity)

こんな感じです。

今回は、ポジティブなことをお伝えするだけでなく、今も付き合いを続けている負の感情について、超リアルな話をお送りしました。負の感情を抱いたら負け、と思うと嫌だ、つまらないという感情から目を背けてしまいがちです。

でも、 こうした感情のマネジメントは仕事を続けていく以上、そして、より大きな仕事に取り組みたい人にとって欠かせない重要な問題です。

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