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そろそろ気づけ。やりたくない仕事は40代になるとむしろ増える

英語力と仕事力の両方を向上させる「ノート術」を紹介しているメルマガ『金田博之のたった一冊のノートで出世する「一流のグローバル人材」への確実な道』の著者・金田博之さんが「嫌な仕事との向き合い方」についてアドバイスしています。この記事を読めば、仕事はもっと楽しいものに思えてくるのかもしれませんよ。

やりたくない仕事は、成長すればなくなる?

みなさんの日常を振り返ってみてください。今やっている仕事のすべてが「やりたいこと」だと言えますか?

おそらくほとんどの方がやりたいこともできてはいるけれど、やりたくないことも常に抱えている、という状態だと思います。仕事でやりたいことをやるという理想を追うあまり、「嫌」という本音を押し殺しながら毎日を送っている方もいるんじゃないでしょうか?

成長日記」を使いながらやりたい仕事の枠を広げてこられた私にもいまだに、やりたくない仕事はあるんです。やりたい気持ちはあるけれどまだ能力が足りなくて自分には荷が重い、と思う仕事もありますし、仕事の意味が見出せなくてやる気が出ない仕事もあります。100%、やりたい仕事だけです!なんて言えたらカッコいいのですが・・・

でも実は、「やりたくない仕事」って、自分が成長すればするほど増えるんですよ。

やりたくない仕事は40代になるとむしろ増える

意味が見出せないルーティンな報告業務。生産性の悪い会議への参加。そんな仕事の1つや2つ、みなさんにもありませんか?何かと雑用を頼まれることの多い20代はもちろん、部下を持った30代になっても、こんな仕事がつきまといます。いろんな権限を持って仕事ができるようになった40代の私だってそうです。

たくさんの部下を抱える40代になれば、頼まれ仕事が減って、自分のやりたいことだけで毎日が送れるんだろうな。そう考えていた人も多いかもしれません。でも真実はむしろ逆 なんです

自分の扱う仕事が大きくなるほど、面倒に感じる仕事も、それに比例して多くなる。仕事でカバーする範囲が広がるので、それに付随するトラブルや人のためにやる仕事が増えるぶん、労力が増えるわけですね。

さらに、やりがいある立場になるほど相対的に、どうでもいい仕事を嫌だと思う気持ちも増していきます

新入社員の頃だったら当たり前と思って苦もなく我慢できていたことが絶えられなくなってくることって、ありませんか。最初は学びがあるんだけど、経験が増えると、大抵のことは経験済みですから新しさを感じられなくなるんですよね。

つまり、 10年前なら「挑戦」だったことが単なる「ルーティン業務」になってしまう。そんな仕事がどんどん増えていくとしたら・・・先には、絶望的な毎日しか待っていないのでしょうか?

そんなことは、ありません!重要なのは、 マインドの切り替えです。


実践1:嫌な仕事があるという気持ちを否定しない

こうした状況でまず取り組むこととしたら、仕事そのものの負担を減らす工夫ですよね。

嫌な仕事はとっとと終わらせるためにくだらない仕事を定型化 する。毎回報告することが決まっているんだったら、Excelであらかじめ計算式を組んでおく。Wordの報告書のヘッドラインひな形を作っておく。こういった工夫で仕事の負担を減らすことはもちろん必要です。

でも、仕事に対して、嫌なことだと思う気持ち自体は、なかなか消せない・・・そのこと自体が、新たなストレスになってしまいます。じゃあ、ここでどういうマインドを持てばいいのか?

まず私がみなさんにお伝えしたいのは、そういう気持ちを持ってしまった自分を責めなくて大丈夫!ということです。自分が未熟だから、不純だからそういう気持ちになるんじゃありません。多くの人と関わりながら仕事をする人には必ず、嫌な仕事は付きものなんです。

私が普段仕事をしているアメリカや、イギリスや、インドのエグゼクティブ達、日本の私たちと比べ物にならないくらい
1兆円規模の企業を動かしている人達もそれは同じなんです。それを知るだけで、少しラクになってきませんか?

1ヵ月の8割がやりたくない仕事で占められることだってあります。そんなときは、先日お伝えした「平均点まで頑張ればOK 。常に「期待以上」を目指していたら疲れちゃいます。それに、 自分が本当にやりたいこと、やるべきことのために時間や体力、気力をとっておかなければ本末転倒 になってしまいます。

どうでもいい仕事を早く処理して大事な仕事をするためにがんばる。こういうふうに、問題を置き換える。健康な精神状態を保つためにはすべてにやる気を100%出さなくていい 、というマインドは必要です。

このメルマガをお読みいただいている方のように、前向きに仕事に取り組みたいと考えている人だからこそ、仕事のすべてがやりたいことで占められているという日は、来ないんです。それは、それだけあなたが大きな仕事を抱えている証拠 でもあります。

だから、嫌だなって思う気持ちは、否定しなくていい 。本当に自分がやりたいことは100点、120点を目指して取り組みりながら、そうでないところでは60点取れればよしとしてうまく力を抜く 。上の立場になればなるほど、全部で100点を目指していたら、首が回らなくなってしまいます。これからステップアップしてより大きい仕事に取り組む人にとって、絶対に持っていてほしい考え方です。

実践2:一行日記でマイナスの気持ちを吐き出す

あるいは、仕事で「嫌だ」「つまらない」と思うたびに、その気持ちを英語で表現する訓練に 変えるのもおすすめです。負の感情さえも英語の勉強の場に変えてしまいましょう!

嫌な気持ちを会話にするとぐだぐだと長くなりがちです。でも、 一行日記なら、短い言葉で表現するという訓練の場に変えられます よね。

「生産性の低い会議でいつもイライラしてしまう」
(always getting frustrated in meetings with low productivity)

こんな感じです。

今回は、ポジティブなことをお伝えするだけでなく、今も付き合いを続けている負の感情について、超リアルな話をお送りしました。負の感情を抱いたら負け、と思うと嫌だ、つまらないという感情から目を背けてしまいがちです。

でも、 こうした感情のマネジメントは仕事を続けていく以上、そして、より大きな仕事に取り組みたい人にとって欠かせない重要な問題です。

まとめ

実践1:やりたくない仕事があるという気持ちを否定しない

どうでもいい仕事を早く処理して大事な仕事をするためにがんばるこういうふうに、問題を置き換えましょう。

本当に自分がやりたいことは100点、120点を目指して取り組みりながらそうでないところでは60点取れればよしとして
うまく力を抜くのです。

健康な精神状態を保つためにはすべてにやる気を100%出さなくていい、というマインドは必要です。

実践2:一行日記でマイナスの気持ちを吐き出す

今日のメルマガでお伝えしたように、仕事で「嫌だ」「つまらない」と思うたびにその気持ちを英語で表現する訓練に変えましょう。

嫌な気持ちを会話にするとぐだぐだと長くなりがちです。でも、一行日記なら短い言葉で表現するという訓練の場に変えられますよね。

image by:  Lisa S.(Shutterstock.com)

※本記事は有料メルマガ『金田博之のたった一冊のノートで出世する「一流のグローバル人材」への確実な道』2018年4月16日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

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世界MBAランキング首位のINSEADエグゼクティブMBA卒業。1998年、外資系大手ソフトウェア企業のSAPに新卒入社。30歳からマネジメントを歴任、7年連続グローバル・トップタレント選出。 2014年、日本の大手製造・流通企業ミスミグループでGMとしてグローバルDX新規事業を推進後、最先端AI/チャットの外資系IT企業、ライブパーソン(LivePerson、NASDAQ上場)の代表取締役に就任。3年間で毎年300%超成長(アジア全体売上の76%)。 2020年12月、クラウド型ネットワークセキュリティのトップ企業ゼットスケーラー(Zscaler、NASDAQ上場)にて、日本を含むアジア全体を統括する代表取締役に就任。 セミナー、企業、大学等で講師経験10年以上、受講者のべ5,000名以上。日経BP、東洋経済ほかメディア掲載多数。

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