恥ずかしいけど、間違っていたことを告白する。もしかしたら、歳とったから間違えたのでなく、若い頃から間違って覚えていたのかもしれない。ある語句について、二つの解釈があり、どちらか片方が○なのだ。惜しいことに、語句のすぐ下に二つの解釈があり、頭に○と×がついている。一目で両方が見える。
二つの解釈のどちらかを選ばせて、正解は文末に示せばよかったのではないか。たとえば「悲喜こもごも」だが、「(一人の)心の喜び悲しみ 喜ぶ人と悲しむ人がいる」とある。さあ、どっちだ。わたしは後者のほうだと思ったのだが、その頭に×がついているので、これでは考える間もないではないか。残念……。
- 煮え湯を飲まされる ○信頼する人に裏切られる ×敵にひどくやられる
- 他山の石とする ○悪い行いを参考にする ×いい行いを手本にする
- 枯れ木も山のにぎわい ○ないよりはいい ×にぎやかでいい
- 気が置けない ○気を遣ったり遠慮しなくていい ×気を遣うし遠慮もしてしまう
……などなど、いままでいい加減につかっていたことを反省したのだ。
テレビでよく出てくる「こだわりの~」って表現、いやだなと思っていた。細かいことにとらわれる、必要以上に気にする、難癖な人って印象。ところが、最近では、細かいところまで気を遣ったことをセールスポイントとして知らせる、いい意味で使われるらしい。そういわれてもいやなものはいや。
編集長 柴田忠男
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