猶予は11月まで。金正恩に笑顔を向けるトランプが北に攻め込む日

 

表れてきた金正恩の本音

さて、北朝鮮問題は、その後どうなったのでしょうか? ポンペオ国務長官が、7月6日、7日訪朝しています。ここで、ポンペオさんが、「制裁緩和の姿勢を示さなかったことで、北側は激怒している。

北朝鮮、米国の一方的非核化要求を拒否 協議後に態度硬化

7/8(日)4:52配信

 

【AFP=時事】北朝鮮は7日、米国との2日間にわたる協議を終えた後に出した声明で、迅速な非核化という米政府からの要求は「強盗的」であるとして、怒りをあらわに拒絶した。北朝鮮が再び強硬姿勢へと転じたことで、米朝間の和平プロセスは危機に陥っている。

アメリカ政府の要求は、「強盗的」だそうです。アメリカ政府は、何を要求しているのでしょうか? そう、金が約束した「完全な非核化を要求しているのです。別に強盗的でも何でもありませんね。

しかし、金は、「少し非核化のフリをして制裁を緩和してもらおう」と思っていた。だから、「完全非核化するまで制裁はつづけるぞ!」といわれたら、「一方的で、強盗的だ!」ということになるのです。

北朝鮮は国営朝鮮中央通信(KCNA)を通じて出した声明で、「北朝鮮の忍耐力が尽きて、米国の強盗的思考を反映した要求を受け入れると米国が思っているならば、それは致命的な間違いだ」と主張。北朝鮮はすでに核実験場を破壊しており、その見返りとして譲歩に応じる米国側の意志がポンペオ長官から示されなかったことに遺憾を表明した。
(同上)

「その見返りとして譲歩に応じる米国側の意志がポンペオ長官から示されなかった」。

これ、「体制保証」の話でないことは、明らかです。「核実験場を破壊したからその見返りに制裁緩和しろ!」と。つまり、「1994年、2005年と同じで、北にだまされろや!」と主張している。

しかし、トランプさんは、安倍総理やボルトンさんから、「北の手口」について、何度も聞いている。だから、なかなかだまされません。それで、北はキレているのですね。

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