店のコンセプトも知らぬ人に「この商品どう?」と言われても…

 

反対に、価格で勝負するなら、味より、とにかくボリュームが多いことが必要でしょう。盛り付けも大切ですが、華美ではなくて十分ですよね。なぜなら、お客様の求めていることが、単に「安さ」だけだけだから。だから、この場合のコストパフォーマンスというのは、とにかく、「安くてボリュームがあること」。

つまり、「コンセプトがあっての商品」であって、コンセプトが固まっていない中で、商品のことを議論しあっても、本当に意味のない話で、その場合、「単にうまい、まずい」が議論の対象になってしまいます。

いまどき、「美味しいのは当たり前」で、いかにお客様のニーズに沿った、お客様満足度を追求することが重要です。だからこそ、まず、「どんな店」なのかが分からないと、この商品に関しての感想は言えません。ところで、この店のコンセプトって固まっていますか?

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と話したが、あまり納得いかない表情で、味や盛り付けのコメントを求められました…。

皆さんのお店でも、コンセプトをもとにした会話をされていますか

日々、どんな商品を作ればいいんだろう、って悩みすぎると、かえって深みにはまり、気が付けば「何の店?」って感じになったり、自店の強みさえを消しかねません。

だからこそ、どんな人に対して、その人のどんなニーズに対応する店で、何が売りにした店なのか、などの「軸」を明確にすることが大切なのです。

あなたの店ではこの「軸」をもとにした商品開発、議論が行われていますか?

image by: Shutterstock.com

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【著者】 中西敏弘 【発行周期】 毎週2回

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