アメリカに不協和音か。北に激怒の「死神ボルトン」が発した警告

 

死神ボルトンの警告

アメリカでは11月に中間選挙がある。それでトランプは北朝鮮問題で騒ぎたくないのでしょう。

6月の米朝会談は、金に何も与えず、一方で「完全な非核化」を約束させ、大成功だった。しかし、それは「非核化が確実に進む」という意味ではありません。金に「約束をさせた」という意味。

「約束をした」から、後で「約束を守っているか?」「ウソをついているか?」判断できる。金が何も約束していなければ、「彼はウソをついている」とはいえません。

そうなのですが、一般米国民は、「米朝首脳会談→非核化前進」と単純な図式しか理解できません。それで、マスコミは、「やはり米朝会談、トランプの北政策は大失敗だ!」と攻撃するかもしれない。だから、トランプは、選挙までは黙っているのがいい

しかし、政権の中には、「北め、やはりウソをついたか!」と怒っている人もいます。ネオコンの大物で、「死神と恐れられるボルトン補佐官です。

“死神”ボルトン氏、北に重大警告「非核化に必要な措置を取っていない

夕刊フジ 8/9(木)16:56配信

 

北朝鮮に「死神」と恐れられているジョン・ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障担当)が、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長に「重大警告」を発した。6月の米朝首脳会談で約束した「非核化」について、北朝鮮が実行していないと批判したのだ。ボルトン氏は、正恩氏が4月の南北首脳会談で「1年以内の非核化」を言い出したことも暴露した。北朝鮮は確実に追い込まれつつある。

結局戦争になるにしても、できる限り平和を追求しなければなりません。トランプは、「戦争なしで非核化が進むよう」努力しています。もちろん、アメリカは過去に、フセインを殺し、カダフィを殺し、今はアサドを殺そうとしている。それで、金がアメリカを信用できないのも、当然ではありましょう。

われわれは、「金が完全非核化を実行すること」「アメリカが体制保証の約束を守ること」「金が、拉致被害者を全員日本に返すこと」を願いましょう。

image by: shutterstock

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【著者】 北野幸伯 【発行周期】 不定期

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