賞味期限切れと言われる安倍総理が2025年まで続投すべき深い理由

 

2010年代と1930年代

「80年周期説」でみると、2010年代は、「1930年代を繰り返す」ということになります。1930年代と2010年代、似ているのでしょうか?

たとえば2010年、「尖閣中国漁船衝突事件」が起こり、日中関係がひどく悪化した。2012年の尖閣国有化で、日中関係は戦後最悪」になりました。その約80年前、

  • 1931年、満州事変が起こりました
  • 1932年、満州国建国
  • 1933年、日本は国際連盟から脱退しました

こう見ると、「日中関係がとても悪い」という点は似ています。しかし、日本は、30年代ほど孤立していません。

1937年日中戦争がはじまりました。日本の敵は、もちろん中国ですが。その中国は、なんとアメリカ、イギリス、ソ連から支援をうけていた。つまり、実質、「日本 対 米英ソ中」との戦争です。こんなもん、勝てるはずがありません。この状況を振り返れば、日本がどれだけ孤立していたかがわかります。

その80年後、日本は、アメリカと良好な関係にある。イギリスとは「準同盟」の関係にある。ロシアとは、まあまあいい関係にある。中国との関係も、改善されてきている。80年前とははっきり違う道を進んでいることがわかります。

これ、「たまたまそうなった」のではありません安倍総理が、【孤立しないようにした】のです。思いだしてください。鳩山、菅、野田時代を。

  • 「トラストミー」鳩山さんは、日米関係を破壊した
  • 野田さんは、尖閣国有化で日中関係を破壊した

民主党政権はたった3年で日米日中関係を破壊しました。さらに、2012年の状況をみると

  • メドベージェフが北方領土を訪問し、日ロ関係は最悪
  • 李明博が「日王は、韓国に来たければ謝罪せよ!」といい、日韓関係は最悪

そう、民主党政権は日米日中日ロ日韓関係をボロボロにした。その後、安倍総理が忍耐強く修復していったのです。これは、簡単なことでしょうか? もちろん簡単ではありません。

たとえば、安倍さんは、アメリカに逆らって日ロ関係を改善させた。それに、大局を理解できない人から、「北方領土問題で全然進展がないじゃないか!」と叩かれる。日韓関係を改善しようとすれば、「慰安婦合意なんて意味がない! どうせだまされるだけだ!」と叩かれる。日中関係を改善しようとすれば、また叩かれる。

いつの時代も、「強気でガンガン国益を追求しなければダメだ!」という人たちはいます。そんな人たちが80年前、「満州国は日本の生命線』。世界が反対しても譲れない!」などといい、米英ソ中を敵にまわし、勝てるはずのない戦争にばく進していったのです。

安倍総理は現在、北朝鮮以外ほぼすべての国々と良好な関係を築いた。それで、激動の世界の中で、日本を比較的安全な位置に導いた。だから、私は、総理を支持しているのです。

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