新米 「ゲーム障害かぁ。もっと正確な定義って何なんでしょう?」
大塚T 「そうねぇ、主な特徴、兆候としては、
- ゲームをする頻度や時間のコントロールができない。ゲームをすることへの抑止力の欠如(開始、頻度、熱中度、継続時間、終了、環境、など)
- 日常生活上でゲームを最優先する。
- 悪影響が出ているにもかかわらず、ゲームを続けたり、エスカレートする
こうした行動が12ヵ月続く場合は、ゲーム障害と診断される可能性が大ですって」
新米 「12ヵ月ですか。ゲーム障害になると、どんな症状が出てくるんでしょう?」
大塚T 「あんた、自分で調べなさいよ。睡眠不足でしょ、目の障害や、腰痛、手首の腱鞘炎に肥満など。引きこもりの状態になったり、家庭内暴力等の問題が起こったりするときもあるそうよ。そして、うつ病に自殺のリスクも高まる…」
E子 「うーん、自殺…。そういったメンタルの問題も出てくるのよね~」
新米 「そういえば、死亡した例を聞いたことありますぅ」
大塚T 「え?もう現実にもあるの?」
新米 「韓国では、ネットカフェ(韓国では「PC房」)で86時間オンラインゲームを続け、エコノミー症候群になり、血栓症で死亡したそうです(2002年10月8日)」
大塚T 「随分前からの話ね。86時間もじっとしていりゃ、エコノミー症候群も有り得るわね~。地震で新幹線に3時間閉じ込められた時でさえ、エコノミー症候群に注意!って言われたわ」
新米 「その事件をきっかけに韓国では、16歳未満の青少年に対して、オンラインゲームで遊ぶ時間を制限する制度ができたそうですよ」
大塚T 「へぇ、割と詳しいじゃん。日本では、どうなのかしら?」
E子 「日本では、厚生労働省の調査によると、成人約421万人、中高生約52万人がオンラインゲームなどネット依存の疑いがあると推計されているそうよ」
新米 「ネット依存って怖いですね~」
大塚T 「日本では、現在、ネット依存やゲーム障害について相談できる医療機関が、まだまだ少ないでしょうね」
E子 「うーん。でしょうねー。今後、専門機関は、これからもっとゲーム障害の実態を把握して、治療法の改善や対応策を検討する必要が出てくるわね」
新米 「WHOがゲーム障害を認定したってことは、国際的に病気だって認めたっていうことなんですよね?」
大塚T 「そういうことよね。健康保険や診断書でもそういう病名が出てくることになるんでしょうね」