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モノよりヒト。販促の専門家が「ニュースレター」作成を薦める訳

顧客に向けて毎月または隔月、手渡しや郵送する企業からのお便り「ニュースレター」。販促専門家として活躍中の前沢しんじさんは、チラシとは違い即時に効果が出るものではないとしながらも、顧客との関係を育てるためのツールとして重要であるとしています。前沢さんは自身の無料メルマガ『販促アイデアと経営活性化』の中で、わかりやすい例とともにニュースレターの作り方を紹介しています。

ファンづくりに、リピータ育成に「ニュースレター」

ニュースレターとは、毎月または隔月で、お客様に手渡したり郵送したりするお便りで、お客様とのつながりを深め、距離を近くします。ファンづくりにリピータ育成に役立つコミュニケーションツールです。

ニュースレターの目的は、現在ご来店くださっているお客様を離さない固定化ことと口コミを発生させて新しいお客様を獲得することです。ただし、特売チラシのように即時に効果が出るものではありません。継続的に発行してつながりをつくるためのツールで、即時的な効果を求める場合には不適です。

ニュースレターの特長は、お客様とのあたたかいつながりを育てるためのツールで、そのために店長やスタッフのパーソナリティを紹介して親しみをもってもらいます。また自店の得意分野を継続的に知らせて、強みを知ってもらうことで成長の土台を作ります。さらに商品知識やアイデアを紹介してお客様との関係を築いていきます。

ニュースレターの基本的な内容

1.社長や店長のコメント

親しみをもってもらうことが一番大事ですので、まずは自己紹介です。自分のモットーや仕事に対する考え、最近の出来事や趣味などを披露すると「あ、こんな人なんだ」と話の糸口ができます。

2.スタッフコメント

これも社長、店長とおなじように自己紹介からスタートです。実際にお客様と接する機会が多いのはスタッフですので、趣味の紹介などを通じて親しみが増していくでしょう。

3.お客様に知らせたいこと

ここがニュースレターの肝です。自社のアピールポイントや得意分野の紹介を通じて「お客様のお役に立ちたい」という姿勢を知ってもらいましょう。

4.その他の情報

ニュースレターの一例

歯科医院さまのサンプルですが、どの業種でも応用可能です

ニュースレターの期待できる効果

筆者は不特定多数のお客様に対する「売り込み」が業務の中心で、ニュースレターのような現在のお客様を大事に耕していくという販促を後回しにしていましたが、ときおりスタッフ紹介や、新商品の紹介の手書きのチラシをレジで渡したりすると結構な反響がありました。

商売は基本は個人対個人のやりとりです。ただ商品を売ればいいというものでは決してありません。人間的なつながりが一番大事な成長の要素です。たとえば台風で家が壊れたとき、誰に頼むか想像してください。「知った人」、さらにいえば「頼りになるひと」、「いつでもこちらのことをわかってくれる人」ですよね。ふだんのつながりこそがビジネスを堅いものにしていく一番の基礎なんです。

この店にはこういうスタッフがいて、その人はこういう人で、こんな趣味を持っていて、いつも笑顔で接客してくれる、そんな関係性を築いていけば、お店の、その人のファンになってくれて商売にも生きていきます。

image by: Shutterstock.com

前沢しんじこの著者の記事一覧

30年以上の販促・営業企画の経験から「こうして売上げを伸ばした!100のアイデア」というテーマで、実際に行った実例を具体的に紹介します。販促以外にも経営活性化に役立つアイデアがたくさん。前沢しんじの販促ビジネス本はアマゾンや大手書店でランクイン。雑誌「月刊商業界」にも販促特集などを執筆しています。

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【著者】 前沢しんじ 【発行周期】 ほぼ 週刊

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