この「自動車など固定資産の売却益を隠す脱税」は、普段はきちんと申告している人でも手を出してしまうケースが多いのです。「これくらいは隠してもバレないだろう」と思ってしまうのでしょう。が、税務署はそれを見越し、中古売買業者などに定期的に情報収集に行っているのです。
中古売買業者は、税務署が調査に来れば、買い取りの伝票などもすべて見せなくてはなりません。税務署はそのデータをもとに、車の売却益がきちんと申告されているかどうか照合すれば、一網打尽に脱税者が把握できるわけです。
そして、この自動車など固定資産の売却益を隠す脱税はけっこう罪が重いのです。事業用資産の売却益といっても、売上は売上です。「売上を隠した」ということは、会社や青色申告者の場合、「うっかりミス」では許されません。重加算税の対象となる「不正」とみなされることが多いのです。もし、これを何件もやっていたり、額が大きかったりすれば、青色申告の取り消しまでされてしまいかねません。
事業者のみなさん、くれぐれも事業用の自動車の売却益を隠したりしないようにしましょうね。
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