なぜ、客が入らない商店街の「お茶屋」はちっとも潰れないのか?

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人通りも少なく、シャッターが閉まりっぱなしの店舗だらけの商店街。そんななかにありながら、年間8,000万円もの売上を出すお店があるそうです。今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では著者の佐藤きよあきさんが、そんな商店の戦略を紹介しています。

お茶屋さんの秘密

日本全国、シャッター通り商店街が多数存在します。かつての賑わいが嘘のように静まり返り、歩く人さえ、この道を避けているのかと思うほど、少なくなっています。

しかし、商店のすべてがシャッターを下ろしているわけではなく、まばらにひっそりと開店しているお店はあります。人通りがなければ、当然、来店客も少なく、経営は厳しくなっているはず。なのに、営業を続けていけるのは、どういうことなのでしょうか。

そこで、寂れた商店街で生き残っている、“ある茶舗の秘密を探ってみました。つまり、お茶屋さんです。1日の来客数が、10人にも満たないお店があります。ところが、年間売り上げは8,000万円。特別な営業方法があるのでしょうか。

■秘密1

葬儀の返礼品をはじめ、贈答品としての販売が、店舗の売り上げを上まわっています。定期的とはならないものの、ある程度まとまった注文があるため、年間を通して数字が予測できます。

■秘密2

海外への輸出が伸びています。日本食ブームによって、ヨーロッパの飲食店や日本の雑貨を扱うお店からの注文が入っています。もちろん、最初は営業をしましたが、後はほとんどが口コミです。

■秘密3

会社内に設置した給茶機の中身、つまり茶葉を販売しています。ほぼ定期的な補充が必要なため、安定した収入を得ることができています。

この3つが、安定した数字を弾き出してくれるので、8,000万円もの売り上げとなっているのです。店舗の見ためは、失礼ながら暗くて活気もありません。営業していることを疑うほどです。店舗は事務所兼倉庫として機能しているのです。また、所有物件なので、家賃が不要です。すなわち、利益の確保が容易なのです。よって、寂れた商店街であっても、移転する理由がないのです。見ためはどうあれ、しっかりと儲けている、優良商店なのです。

imag by: Shutterstock.com

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なぜ、人はモノを買いたくなるのか。欲しいという感情は、どこから生まれるのか。消費行動における人の心理を知れば、売れるモノが見えてくる。売り方がわかる。小手先のテクニックなど、いらない。人を研究すれば、やるべきことはすべてわかる。

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【著者】 佐藤きよあき(繁盛戦略コンサルタント) 【発行周期】 週刊

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