より詳しいレポートを出す
つまり、あなたのお店は、年に2回だけではなく毎月レポートを出されてはいかがでしょう。実際の売上を報告するわけではありません。このレポートでは、売場での商品動向とお客様の声が中心になります。
まずは、全体の動きをまとめると良いでしょう。カテゴリー別にお店での動きを報告します。例えば、野球用品は新製品のバットが好調で前年より10%伸びたとか、サッカー用品は買い替え需要がなくて、低調だったとかいう内容です。
行ったイベントの成果も報告します。ランニングクリニックを行った結果、50人の参加者が集まったとか、半期の処分セールを行った結果、売上が前年の3割増になったとかですね。お客様の動向の報告も必要です。新学期が始まったことで、新チームの来店が多かったとか、SNSでお店を知ったお客様が増えているとか。
このような全体のレポートは、取引のある全部のメーカー、問屋さんに渡します。ですから、おおまかな内容で良いのです。
次に、ブランドごとのレポートを作ります。例えば、
- 当ブランドの当店での動き
- 他ブランドとの動きの違い
- 当ブランドで売れている商品とその理由
- 新製品の売れ行きとお客様の評価
- 当ブランドに対するお客様からの要望
といった内容です。全ブランドについてレポートを作るのはむつかしいので上位3~4割くらいのブランドについて作ればいいでしょう。実は、メーカーさんも問屋さんも、お店での商品の動きを知りたがっています。ですから、そうしたレポートはありがたいはずです。ぜひ、作って渡してあげましょう。
いかがでしょうか。私は、こうしたレポートを出しているお店を知りません。それならば、やる価値はあると思いませんか。いずれにしても、メーカー、問屋さんを巻き込むことができれば他店より有利な商売ができることでしょう。
とはいえ、今回のレポート戦略で、すぐに成果が出ることはないと思います。大切なことは、レポートを出し続けて信頼を深めることです。
■今日のツボ■
- 経営計画書に基づいた業績レポートをメーカーさんに出す
- レポートでメーカーさんを商売に巻き込むことが出来る
- 年に数回だけでなく、毎月のレポートも出すとさらに良い
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