情熱、熱意はあるか。稲盛和夫が京セラを大企業に育てられた理由

 

稲盛さんの言葉を拾い上げて行くと。

ベンチャー企業の経営者というのは、停滞していること、安定していることを望まない人でなければならない。あふれる希望と、限りない夢を未来に描ける人でなければならない。常識にとらわれないで努力をすれば可能性が開かれるのだと信じている人でなければならない。

続けて

「こうありたい」「こうすべきだ」という強い意志は、その人の奥底にある魂そのものからほとばしり出るものでなければならない。

どんな困難に出会っても、決して諦めない、必ず実現させるという強烈な思いがなければ、新規事業の成功も、多角化も不可能である。

潜在意識まで透徹するほど願望を持ち続けることによって、自分の立てた目標を貫徹しよう。

と。

「マルチレイヤー(積層)ICパッケージ」、これは京セラのエポックメーキングになった製品だと稲盛さん自身が言われていますが、この製品は、それまでの京セラの技術水準をはるかに超えるもので、それもわずか3か月の内に完成させてほしいとの依頼であったのでした。結果から言えば、2か月間の不眠不休の末、何とか試作品を作り上げました。

ベンチャー企業が大飛躍させる「普遍のコアコンピタンス」は当然のこととしての「情熱、熱意」ということになるのでしょうか。また、松下幸之助さんなのですが「知識なり才能なりは必ずしも最高でなくてもいい、しかし『熱意だけは最高でなくてはならない」「才能なきことを憂うる必要はないが『熱意なきことをおそれなくてはならない」とします。

image by:rafapress / Shutterstock.com

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【著者】 浅井良一 【発行周期】 ほぼ週刊

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