100%真実・事象をそのまま伝えないことには改善することや献策することも出来ないので、当然、次のステップはありません。小さな失敗を見て見ぬ振りだったり、ウヤムヤにしたり、真実を曲げて報告してまうことは、やがて生み出す大きな失敗を抱えたまま突き進んでいくようなもので大変大きなリスクなのです。小さな要因をウヤムヤにしていく、真実を曲げて報告する、そんな積み重ねが、やがて大きな失敗を生む伏線となっているのです。また、先述した会社のように、成功しても、その要因、伏線に向き合うことなくそのまま突き進むのも、これまた大きなリスクなのです。
商売やビジネスにおいて、大きな失敗を未然に防ぐには日々の小さな失敗、成功といったものに正確に向き合い、その要因を客観的に把握し共有しておくことや、スタッフがどんな失敗であろうが成功であろうが100%、真実をそのまま報告できる環境を作ることが経営者にとってはとても重要なことなのです。それが根本的改善であったり、事業運営に役立ってくるのです。
さらには、失敗やミスが顕在化する前段階にも常に目を配っておくことも重要です。
- 過度な残業や長時間の労働が続けば、翌日の仕事に影響する
- 調子がいいときほど、注意力が散漫になったり、判断に誤りが出る
など、こうした目に見えない潜在的な要因が、失敗やミスとなって顕在化してきますから、抜本的に改善しなければならないことは何なのかがよく分かるようになります。こうしたことをきちんと管理し社内で共有できていれば、日々の小さな失敗というものは、全て成功への糧へと変わってきます。
失敗にしろ成功にしろ目の前の事象に一喜一憂することなく正確にそれらの要因を把握・管理し共有していく為には普段からどんな工夫をしておけば良いでしょうか? また、スタッフが事象の真実に対して主観を入れることなく100%そのまま報告できるようにする為にはどんな環境作りをする必要があるでしょうか? この機会にきっちりと明確にしておきましょう。
■今日のまとめ
「成功や失敗全ての要因は真実のみを記録し管理・共有すること」
- 仕事の中で失敗、成功したことを主観を交えることなくそのまま100%記録、管理、共有する為に社内でどのような取り組みが出来るか? 考えノートに書き出す。
- 社内みんなでも話合ってみる。
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