年収400万で暮らせるけど1000万でも余裕なし。驚きのNY生活事情

 

その一方で、「家賃を払うことができれば、あとは何とか生きていける」というスタンスの人が多いのも特徴です。

例えば、ピーナッツバターとジャムをぬったパンを職場に持って、週末は朝9時半の回の映画を見て、週に一度はバーのハッピーアワーを利用して、街をウォーキングしたり、セントラルパークをジョギングしたり、そういったことに意味を見出せられるのであれば、この街でのライフスタイルを楽しめるとは思います。もちろん、ラーメンは贅沢品です。2000円以上かかるので。

一度、旅行に来て、早朝に街を歩いてみてください。タクシーに乗ってみてください。グロッセリーを覗いてみてください。その時の感覚で、それでもここに住みたい、その価値がある!と思うのであれば、経済的に苦しくても楽しめるかもしれない。ウォークアップアパートメント(階段のアパート、5階未満でエレベーターのないアパートがたくさんあります)になる可能性もあるので、食料品や荷物を持って、行き来することもイメージしてみてください。

その上で、もし本当に「住んでみたい」と思うのであれば、どうあれ実現してください。この歳になって思うのは、日本でお会いする人の中に自分も昔は海外に住みたいと思っていた、という方々が非常に多いなぁということ。そしてそれらの人々は

「今でも、後悔している」「あのとき、行っときゃよかったよ」とよく口にされます。

ということは。海外に行きたい、住みたいと思う人間と、そうでない人間は、もう理屈じゃなく違う人たちなんだと思うのです。

僕個人は、今の時代、特に海外であれ国内であれ、どちらもそう大差ないのではないかと思っています。もっと言うなら、海外で気楽に暮らしている人と、日本の競争社会で暮らしている人では、人生の充実感はあきらかに後者の方が上だと思っています。

特に興味なければ、わざわざ世界でも稀に見る恵まれた国、日本を飛び出して海外に留学、移住する必要なんてない。でも、もし1度でも行きたい!住みたい!と思ったことがある方は、ぜひ、実現してほしいのです。理屈じゃないから。

この先「あの時行っときゃよかったよぉ~」と言い続けなくて済むので。

image by: shutterstock.com

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全米発刊邦字紙「NEWYORK BIZ」CEO 兼発行人。同時にプロインタビュアーとしてハリウッドスターをはじめ1000人のインタビュー記事を世に出す。メルマガでは毎週エキサイティングなNY生活やインタビューのウラ話などほかでは記事にできないイシューを届けてくれる。初の著書『武器は走りながら拾え!』が2019年11月11日に発売。

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