そうは問屋が卸さないなら力を借りる。小売と問屋の新しい組み方

 

問屋さんの能力

もちろん、それぞれの問屋さんは、業績を上向けるためにいろいろな戦略をとっています。例えば、自社ブランドを持っている問屋さんは、その市場拡大が大きな戦略です。問屋というより、メーカーとしての売上拡大を目指しています。また、自社ブランドを持っていない問屋さんは、スポーツ用品以外の業界に販路を拡大し活路を見出そうとしているようです。問屋さんも必死なのでしょう。

こうした状況では、小売店さんが「お店のことをもっと真剣に考えてほしい」と訴えてもなかなか難しいことなのかもしれません。

とはいえ、お店にとっては、問屋さんは大切な存在です。メーカーさんとの間をつないでくれます。しかも、問屋さんには小売店さんをはるかに超える経営力や経営ノウハウがあります。ですから、この力を貸してもらうことはできないでしょうか。それが出来れば、問屋さんにとっても今までとは違った戦略がとれると思うのです。

では、貸してもらうと良い力とはどんなものでしょう。私のアイデアとしては、次の3つがあります。

  1. 経営管理手法を学ばせてもらう
  2. 融資や補助金獲得のサポートをしてもらう
  3. 外商の販売支援をしてもらう

つまり、問屋さんは商品を小売店さんに販売するだけが能力ではありません。それ以外にも大きな能力があります。しかも、小売店さんの弱い部分です。そこに問屋さんの力が借りられれば、お店の経営に役立つのではないでしょうか。そこで、上の3つについて順番に説明します。

print
いま読まれてます

  • そうは問屋が卸さないなら力を借りる。小売と問屋の新しい組み方
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け