中国とは和解せず。経済戦争休戦明けの3月、トランプが下す鉄槌

 

実はやばかった15、16年の中国経済

実をいうと、2015年2016年の中国経済もヤバかったのです。公式発表では15年6.9%、16年6.72%の成長となっています。しかし貿易統計を見ると、「ありえない!」と確信できます。2016年1月13日付、毎日新聞を見てみましょう。

「15年の我が国の貿易は、複雑で厳しい1年だった」。

 

13日、記者会見した中国税関総署の報道官は、そう話した。同署が同日発表した15年の貿易統計によると、輸出と輸入を合わせた貿易総額は、前年比8%減の3兆9,586億ドル(約463兆円)となった。減少は、リーマン・ショックの影響があった09年以来だ。

貿易総額は2015年前年比8%減だそうです。

最大の貿易相手である欧州連合(EU)向けや日本向けの輸出が減少した影響で、輸出は2.8%減の2兆2,765億ドルとなった。
(同前)

輸出は2.8%減少

一方、輸入も、14.1%減の1兆6,820億ドルと大幅に減少した。国際的な資源価格の下落で原油などの輸入額が減少したこともあるが、工作機械や自動車部品、液晶パネルなどの輸入も落ち込み、内需の低迷ぶりを裏付けた形となった。
(同前)

輸入は14.1%減少!輸入は、GDP成長率と相関性が高いことが知られています。そんなことは知らなくても、「貿易総額が年間8%、輸出が2.8%、輸入が14%減って、GDPは6.9%増えたなんて、ありえるのかな?」と普通疑問に思うでしょう。

ちなみに、高橋洋一先生は2015年のGDP成長率は、「マイナス3%程度」と断言しています(例:『日本はこの先どうなるのか』p82)。

ちなみに中国、2016年の貿易総額は前年比で6.8%減少。輸出は7.8%、輸入は5.5%、それぞれ減少しました。これで、GDP成長率は、6.72%????ありえないですね。これは何だったのでしょうか?

皆さん覚えておられるでしょうか?実をいうと、「米中覇権戦争は2015年に始まったともいえるのです。なぜ?

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