それでも、軍事問題のチェックは容易ではありません。なにしろ日本でも、外務・防衛官僚や自衛隊のエリートでも知らなかったり、間違いを信じ込んでいたりする場合があるくらいです。そこを情報源とするメディアは、情報源が間違っているだけで、「親亀がこけたら小亀もこける」の状態に陥り、誤報の連鎖が「事実」として歴史の一角に居座ることになるのです。
私が理事をしているファクトチェック・イニシアティブ(FIJ)も、正面から軍事問題に向き合うというところには到達していません。今後、韓国のファクトチェック団体が成果をモノにしてくれることを期待したいと思います。(小川和久)
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